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ポテチの好きな映画についてと感想

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Punisher: War Zone 2008

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1279252285

レクシー・アレクサンダー監督作品
「パニッシャー:ウォー・ゾーン」について

パニッシャーはこうでなきゃ!!
冒頭のマフィアの皆殺しに始まり、
後半には、この映画のラスボス “ジグソウ” が潜むアジトをパニッシャーが急襲。
「これでもか!」と連発される銃撃の嵐。
頭部が撃ち抜かれて破裂の連続と、お子様には絶対みせてはいけない
血肉まみれのゾンビ映画並みなスプラッター演出。
不謹慎極まりないのは存じているのですが、もう気分爽快。
これぞ、死刑執行人の仕事の在り方といえよう。

しかしこのパニッシャー、なんだか彼の存在や言動が、どうも「9.11事件」後、
現在、テロに対してのアメリカの精神状態を代弁しているように感じる。
冒頭のマフィアの皆殺しの際、知らなかったとはいえ、
FBIのおとり捜査官を誤射してしまったことに対して、
パニッシャーの憔悴する姿が、
アメリカの軍隊そのものを表しているかのようにみえるし、
最後にその捜査官の奥さんがパニッシャーに
「あなたのやったことは正義よ」と告げる言葉は、現実のアメリカの人々が、
何より正当性を願っている言葉のような気がして、なんだかなんだか
自虐的批判要素も見て取れる、
そんな政治映画的な雰囲気が下地にされているような。
思わず私も「正義」と言いたいところだけど、
やってることを冷静に考えると、やっぱり無理があるにじゃないかなと
賛同しかねますが、パニッシャーに関しては大いに結構、
彼は正義のヒーローです、はい。

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1279252373

それにしても、パニッシャー扮するレイ・スティーヴンソン(左)がもう、
私の中では彼以外考えられないくらい、この役に嵌まりまくってて、
前回のパニッシャー役だったトーマス・ジェーンも格好好かったですが、
セクシーさのレベルの桁が違う、もう、なんといえば良いのやら、
....言葉にできません。
早く彼の次回作が観たい、ただそれだけです。
ちなみに上の素敵な男2人にはさまれている女性はこの映画の監督。
こんな可愛らしい人がこんな映画をっ!! って感じですが、
元空手世界チャンピオンの格闘家でもあるプロフィールで納得しました。
彼女の次回作も観たい、できればこのパニッシャーの続編を望みます。
ちなみのちなみに右の彼はパニッシャーのスタントマンです。

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The Adventures of Priscilla, Queen of the Desert1994

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1279251294

ステファン・エリオット監督作品「プリシラ」について

シドニーのゲイバーで働く女装芸人のミッチ。
恋人を亡くしたばかりの誇り高い性転換者バーナデットと、
若く世間知らずなフェリシアを誘って、
オーストラリア中部の砂漠の真ん中にある
リゾート地・アリススプリングスでショウを行うため、
大都会シドニーから「プリシラ号」と名付けたバスに乗り、
3千キロの旅に出た。

快調に飛ばすバスの中、
ミッチは興行先のホテルで別れた妻が待っていることを告白。
彼らは果てしなく砂漠が広がる道中、
砂漠でのオーストラリアの先住民・アボリジニたちとの交歓、
車の故障による一悶着などの冒険を重ねる。

そんな中、彼らは知り合った元ヒッピーの修理屋ボブを同乗させた。
ボブはパブで男たちを相手に
際どいショー(アソコからピンポン球飛ばし)を行う妻と大喧嘩し、
逃げられたというのもあって、きっと寂しかったのでしょう。

立ち寄った町でゲイへの偏見から罵声を浴びせられたフェリシアを、
「罵られて強くなるのよ。男が女になるのは簡単なことじゃないわ」
偏見と戦い続けてきた威厳とプライドの体現者である
バーナデッドは優しく慰める。

目的地に着き、不安を抱きつつ元妻のマリオンと息子のベンジーに
涙の再会を果たしたミッチ。
その夜、ショーの客席にベンジーの顔を見つけたミッチはビックリ仰天、
失神状態に。
再開の際も父親として男性らしく息子に接してきたミッチでしたが、
あくまでそれは偽物の姿。
本当の姿を息子に明かし、すんなり受け入れられて安心状態に。

やがて4週間のショーは終わり、一行はシドニーへ帰る日が来るが、
いつの間にかボブと恋に落ちていたバーナデッドは、
この地に2人で残ることに。
そして都会に戻ったミッチとフェリシアは、
今日も大繁盛なゲイバーのステージで
ドラァグ・クイーンのショウを繰り広げるのでした。


ド派手なコスチュームやケバいメイクの下には、ゲイだからというだけで、
拒絶されたり差別されたりして、傷ついた心が隠されている。
息子を前にして臆病になるミッチが痛いほどよく分かります。
バーナデッドからフェリシアへの言葉のように、
自分らしく生きることの大変さ、
でも自分の中に揺るがないものが何かひとつでもあれば、
何があっても平気なんだ、ということ。
壁にぶち当たることがあっての人生、
「だから何なのよ」と言える強さ。
それを教えてくれるからでしょうか。
観終えると不思議な爽快感が漂い、元気が戻ってくるのです。
それにしても、3人の衣装がもうポップ・アートの様で素晴らしい!!

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