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ポテチの好きな映画についてと感想

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The Adventures of Priscilla, Queen of the Desert1994

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1279251294

ステファン・エリオット監督作品「プリシラ」について

シドニーのゲイバーで働く女装芸人のミッチ。
恋人を亡くしたばかりの誇り高い性転換者バーナデットと、
若く世間知らずなフェリシアを誘って、
オーストラリア中部の砂漠の真ん中にある
リゾート地・アリススプリングスでショウを行うため、
大都会シドニーから「プリシラ号」と名付けたバスに乗り、
3千キロの旅に出た。

快調に飛ばすバスの中、
ミッチは興行先のホテルで別れた妻が待っていることを告白。
彼らは果てしなく砂漠が広がる道中、
砂漠でのオーストラリアの先住民・アボリジニたちとの交歓、
車の故障による一悶着などの冒険を重ねる。

そんな中、彼らは知り合った元ヒッピーの修理屋ボブを同乗させた。
ボブはパブで男たちを相手に
際どいショー(アソコからピンポン球飛ばし)を行う妻と大喧嘩し、
逃げられたというのもあって、きっと寂しかったのでしょう。

立ち寄った町でゲイへの偏見から罵声を浴びせられたフェリシアを、
「罵られて強くなるのよ。男が女になるのは簡単なことじゃないわ」
偏見と戦い続けてきた威厳とプライドの体現者である
バーナデッドは優しく慰める。

目的地に着き、不安を抱きつつ元妻のマリオンと息子のベンジーに
涙の再会を果たしたミッチ。
その夜、ショーの客席にベンジーの顔を見つけたミッチはビックリ仰天、
失神状態に。
再開の際も父親として男性らしく息子に接してきたミッチでしたが、
あくまでそれは偽物の姿。
本当の姿を息子に明かし、すんなり受け入れられて安心状態に。

やがて4週間のショーは終わり、一行はシドニーへ帰る日が来るが、
いつの間にかボブと恋に落ちていたバーナデッドは、
この地に2人で残ることに。
そして都会に戻ったミッチとフェリシアは、
今日も大繁盛なゲイバーのステージで
ドラァグ・クイーンのショウを繰り広げるのでした。


ド派手なコスチュームやケバいメイクの下には、ゲイだからというだけで、
拒絶されたり差別されたりして、傷ついた心が隠されている。
息子を前にして臆病になるミッチが痛いほどよく分かります。
バーナデッドからフェリシアへの言葉のように、
自分らしく生きることの大変さ、
でも自分の中に揺るがないものが何かひとつでもあれば、
何があっても平気なんだ、ということ。
壁にぶち当たることがあっての人生、
「だから何なのよ」と言える強さ。
それを教えてくれるからでしょうか。
観終えると不思議な爽快感が漂い、元気が戻ってくるのです。
それにしても、3人の衣装がもうポップ・アートの様で素晴らしい!!
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