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ポテチの好きな映画についてと感想

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I Love You Phillip Morris 2009

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リュック・ベッソン製作総指揮作品「フィリップ、きみを愛してる」について

実の親に売られて養子として育ったスティーヴン・ラッセルは、
小さな町の警察官。
妻・デビーと娘・ステファニーと共に平穏な生活を送っていた。
警察官の特権を利用して実の母親に会うものの、呆気なく追い返され、
ある日、隠れて男と密会した帰り道にての大事故に遭ったのをきっかけに、
彼は自分に正直に生きることを決意する。
それは、ゲイであるということだった。

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デビーにカミングアウトし、
1人でフロリダに引っ越したスティーヴンは、
世間のしがらみから解き放たれたかの様に
恋人・ジミーと放蕩三昧な豪遊の毎日。
しかし、そんな生活を続けるために
IQ169の頭脳でもって保険金詐欺を繰り返す彼に
とうとう警察の手が迫り、結局、彼は刑務所へ収監されてしまう。

そこで待っていたのは、
シャイでキュートなフィリップ・モリスとの運命的な出会いだった。
初めは戸惑いを隠せなかったフィリップだったが、
彼の猛烈アタックにやがて彼も恋に落ちていく。
しかし甘いひと時のつかの間、スティーヴンの移送が決定。
連行される彼の後を追いかけるフィリップに
スティーヴンは「きみを愛してる」と叫ぶのだった。

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3ヶ月後。
釈放されたスティーヴンは弁護士と偽り、
フィリップの刑期を短縮させ、出所させる。
ようやく2人だけの生活を手に入れたスティーヴンだったが、
彼を弁護士だと信じきっているフィリップを幸せにするには、詐欺師ではなく、
普通の仕事に就くべきだと考え始める。
彼は履歴書に細工を加え、大企業の "CFO" に抜擢される。

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その仕事に見事な手腕を発揮、社長からの信頼も厚く、
社内の人気者としての立場を作り上げていった。
ところが、仕事や同僚に退屈を覚えた彼は
会社の資金を横領、不正に莫大な利益を得て、
新しい家や豪華な車を購入とフィリップとの生活につぎ込んでいく。
フィリップはその生活レベルの激変ぶりに、
彼が良からぬことに手を出しているのでは? と心配するも、
予感的中(愛の御技?)!
ほどなく横領がばれ、フィリップも自分が騙されていたことに気付く。
そして、フィリップは2人の愛の巣から立ち去ることを決心。
しかしスティーヴンは諦めず、
フィリップへの愛を軸にして巧妙に脱獄しては逮捕を繰り返すことに。
それから "HIV" に侵されて瀕死状態に陥るのだが.....


ゲイのラヴ・コメディーということで、
観る前はセクシャルな雰囲気が全体に漂って
ノンケ世界に対してのゲイ特有な自虐的な笑いが主なのかなと思ってたら、全然。
素直に面白い作品でした。

まず始めに思ったのは、
スティーヴンの妻・デビーが良く出来た女性だなということで、
彼女がこうもゲイな元夫に対して寛容なのは、
それだけ彼が悪い人ではないということでしょうか。
そしてその彼が巻き起こす一連のドタバタは全て、
愛するフィリップを軸にしているというのが、
観ていて安心したというか、愛を軽視する風潮気味なこの頃にとって、
やっぱりその力は偉大であると。

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この物語が実話に基づいているというのも驚きですが、
アクション映画の監督というイメージが強い
リュック・ベッソンが製作総指揮というのがかなり驚きました。
何はともあれ、実に巧みな演出にこの2人。
フィリップ扮するユアン・マクレガーがもう絶妙過ぎで、
彼の細かな演技がとても自然で、
本当にスティーヴンを心から愛しているのだなと凄く伝わってきました。
もう「スターウォーズ」の雄々しいジェダイの騎士は何処へ? って感じです。
(その彼もセクシャル的には微妙でしたが)

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そしてスティーヴン扮するジム・キャリーの
強烈な立ち回りな印象はもうハンパなく、
コミカルな演技の中で時折垣間みるフィリップへの愛が伝わってきて、
なんだかんだあっても、結局、愛だよな〜と独り、納得しました。

世間の荒波をものともしない主人公の姿勢や、
真剣な愛の行き交いをまざまざと見せ付けてくれるこの作品。
憂さ晴らしには持ってこい! な、かなりおススメです。


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Lune Froide 1991

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リュック・ベッソン制作
パトリック・ブシテー監督作品「つめたく冷えた月」について

チャールズ・ブコウスキーの短編は全て読んでしまった。
女を買ったとか、酔っぱらって倒れたとか、
酒のために日雇いやって妄想に耽ったとか、
好きというとそうでもない、ほとんどがどうしようもない男の日常話。
その中2つを1つにしたお話「つめたく冷えた月」。
モノクロの映像美とは裏腹に、
俗悪な雰囲気の町で昼間に酔いどれた汚い中年男2人組の物語。

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デデとシモンはともに40歳になろうとしているのに、
いまだに不良少年のような生活を送っている。
定職にも就かず妹夫婦の家に転がり込み、
ジミ・ヘンのギターとアメリカにいかれている脳天気なデデ。
夜勤の職にこそ就いているが、
昼間はデデとつるんで酔っぱらっている寡黙で内気なシモン。
2人の性格は正反対だが、なぜかうまがあう。
酔っぱらい、女をからかい、ケンカをし、
娼婦と抱き合う馬鹿騒ぎの毎日に、
シモンは小さな不安を覚える。
実は彼らには人に言えない秘密があった....

彼らにはある夜、病院から若い女の死体を盗み、
交代で死姦をしたという過去があった。
シモンは哀れで美しい死体に恋してしまう。
彼らは月光の輝く海に死体を運び、シモンは彼女を抱えて波間に流す。
一瞬、彼には人魚になった彼女が見えた気がした。

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いわれなくとも大人の世界は分かりきっている、切実にね。
しかしだね、ちゃんと家庭を持ったり、
良い老後を過ごすために無理して働いたり、
いずれは離れていく子供を育てるなんてことが、
俺たちの「人生」としてまかり通ってよいものだろうか。
だからといって、こう毎日、酔いどれてる俺たちも俺たちだが、
何か違う気がするんだな、これが。
陽気に振る舞ってる2人の、
そんな喘ぎの様なものが時より聞こえてくるかの様。

拾った美しい女の死体と関係して、1人がそのモノに恋をする。
そして海に捨てる場面は一変して、美しい神聖な雰囲気に変わる。
1人はそのまま俗悪な人生を、
恋をしたもう1人は神聖な世界へと旅立ちそうな、
......おそらく死ぬのかな、
そんな気に感じる私もある意味同じなのかも。

The Dancer 2000

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リュック・ベッソン製作/脚本による「ダンサー」について

ニューヨークでダメ男の兄と暮らし、
土曜の夜はクラブでDJたちの挑戦を受けて踊るインディア。
彼女は並外れたダンスの才能を持つが、口をきくことができない。
ところがブロードウェイ出演をかけたオーディションで、
彼女はそのハンディだけを理由に落とされてしまう。
すっかり落ち込んでいた時、才能ある若き科学者・アイザックに出会う。
彼はインディアのために、
「動きを音に変える装置」を開発すると申し出るが...

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五体満足に動けたり、見たり、聞いたり、話せたりと、
当たり前にできるのを前提にしていて、
それがとても幸せなのだということを
気付き忘れてしまっている今日この頃。
人に伝えたいのに伝わらないもどかしさは、かすかでさえも辛いのに
皆無となると、そのままならきっと私なら気が狂ってしまうだろうから、
絵を描いたり、文を書いたり、手話とか、
その時はもう必死になると思います。

この物語の主人公は会話ができない代わりの手段として、
ダンスをします。
前向きなんていう余裕がなくて、ただただひた走る姿はもう感動の一言で、
とくに最後の場面のダンスシーン、
温かく見守ってきた人も、そうでもない人も、
みんながみんな、彼女のダンスの会話を通じてひとつに合わさった瞬間、
なんだか、凄まじいエネルギーが
一気に解き放たれていく様が素晴らしかったです。
何かしらのアクションごとに魂が込められることを
知ってて意識しなかった日々でしたが、
それではいかんなと、大いに反省させられたのでありました。



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