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ポテチの好きな映画についてと感想

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Lune Froide 1991

http://file.satyricon.ni-moe.com/Lune-froide1.jpg

リュック・ベッソン制作
パトリック・ブシテー監督作品「つめたく冷えた月」について

チャールズ・ブコウスキーの短編は全て読んでしまった。
女を買ったとか、酔っぱらって倒れたとか、
酒のために日雇いやって妄想に耽ったとか、
好きというとそうでもない、ほとんどがどうしようもない男の日常話。
その中2つを1つにしたお話「つめたく冷えた月」。
モノクロの映像美とは裏腹に、
俗悪な雰囲気の町で昼間に酔いどれた汚い中年男2人組の物語。

http://file.satyricon.ni-moe.com/Lune-froide2.jpg

デデとシモンはともに40歳になろうとしているのに、
いまだに不良少年のような生活を送っている。
定職にも就かず妹夫婦の家に転がり込み、
ジミ・ヘンのギターとアメリカにいかれている脳天気なデデ。
夜勤の職にこそ就いているが、
昼間はデデとつるんで酔っぱらっている寡黙で内気なシモン。
2人の性格は正反対だが、なぜかうまがあう。
酔っぱらい、女をからかい、ケンカをし、
娼婦と抱き合う馬鹿騒ぎの毎日に、
シモンは小さな不安を覚える。
実は彼らには人に言えない秘密があった....

彼らにはある夜、病院から若い女の死体を盗み、
交代で死姦をしたという過去があった。
シモンは哀れで美しい死体に恋してしまう。
彼らは月光の輝く海に死体を運び、シモンは彼女を抱えて波間に流す。
一瞬、彼には人魚になった彼女が見えた気がした。

http://file.satyricon.ni-moe.com/Lune-froide3.jpg

いわれなくとも大人の世界は分かりきっている、切実にね。
しかしだね、ちゃんと家庭を持ったり、
良い老後を過ごすために無理して働いたり、
いずれは離れていく子供を育てるなんてことが、
俺たちの「人生」としてまかり通ってよいものだろうか。
だからといって、こう毎日、酔いどれてる俺たちも俺たちだが、
何か違う気がするんだな、これが。
陽気に振る舞ってる2人の、
そんな喘ぎの様なものが時より聞こえてくるかの様。

拾った美しい女の死体と関係して、1人がそのモノに恋をする。
そして海に捨てる場面は一変して、美しい神聖な雰囲気に変わる。
1人はそのまま俗悪な人生を、
恋をしたもう1人は神聖な世界へと旅立ちそうな、
......おそらく死ぬのかな、
そんな気に感じる私もある意味同じなのかも。

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