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ポテチの好きな映画についてと感想

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Artificial Intelligence: AI 2001

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スティーヴン・スピルバーグ監督作品「A.I.」について

人間の日常生活が管理され、
人間に代わってロボットが雑用や労働をこなしている未来。
「愛」という感情をインプットされた
最初の少年型次世代ロボット「デイヴィッド」は、
彼を開発した会社の従業員に引き取られる。

母親を永遠に愛し続けるようプログラムされていた「デイヴィッド」だったが、
まもなく不治の病に冒されていた夫妻の実の息子が
冷凍保存から生き返ったため、
いろいろないざこざの後にあっけなく捨てられてしまう。
永遠に愛することを義務づけられた(ありえない!)
少年の悲劇と狂気の始まり。

そうか、人間になれば、きっとお母さんに愛してもらえる。
ピノキオを人間に変えたブルー・フェアリーを求めて、
テディ・ベアのスーパートイとセックス・ロボットを道連れに
希望の旅にでるものの、
自分の生みの親の博士宅に辿り着き、
自分の身代わりが騒然と並ぶのをみて愕然、
独占欲を侵害する敵とみなして破壊、嘆いて絶望、
そして飛び降り自殺。
海に沈んで友人の計らいにより救出、
偶然オブジェのブルー・フェアリーと対面、
そのまま闇の中へ....


この監督作品の中で「プライベート・ライアン」に次いで気になる映画です。
それにしても、この「デイヴィッド」が戦争孤児とリンクしてしまうのは、
同じ大人の事情の犠牲だからでしょうか。
「どうしようもない」と「仕方がない」と「何とかならないのか」とが
頭に浮かんでは決着着かずに廻り続けます。



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The Color Purple 1985

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スティーヴン・スピルバーグ監督作品「カラーパープル」について

アリス・ウォーカーのピューリッツァー賞を受賞した1982年の小説の映画化。
物語は1909年、南部ジョージアの小さな町のはずれに住む黒人の一家にて。
自分もまだ子供にすぎないセリーが、父親の子供を生んだ。
父親は生まれた子供をセリーの乳房からもぎとって
どこかに連れていってしまった。
セリーの心の支えは美しくて頭の良い妹のネッティだけ。

やがてセリーは人身売買のように4人の子持ちのミスターという男に嫁いだ。
最初、彼はネッティを望んだが、ネッティを手放したくないと父親に断られ、
代わりに「子供が産めない身だからいくらでも楽しめる」と、
セリーが押し付けられたからであった。

朝から掃除、洗濯、料理、問題の多い子供たちの世話をして、
夜は性処理道具のようにミスターにのしかかられる日々。
やがて父親とミスターの淫らな手が、
ネッティへと向けられたことを知ったセリー。
ネッティを家から逃げるように説得、
その後、牧師夫妻に助けられてアフリカヘ渡った。

ある日、ミスターは美しい歌手のシャグを家に連れて来た。
セリーがシャグの面倒をみているうちに、2人の間に奇妙な友情が芽生える。
セリーの忍従の人生に驚くシャグと、夫の愛人ではあるが美しい心と
自立の精神を持つ彼女に、目を開かせられたセリー。
セリーの魂は目覚め、自分も人間であること、
真っ暗だった未来に道が開けているかもしれないことに気づくのだった。

一方、ミスターの長男、ハーボの妻ソフィアは気が強く負けん気が
災いして離婚するハメになる。しかも彼女は、
白人市長夫人に反抗的な態度をとったことから長い刑に処されてしまった。
ハーポはソフィアと別れた後、愛人のスクィークを自分の酒場で働かせていた。

ある復活祭の日、別の男と結婚したシャグによって
ミスターが長年に渡り隠していたネッティからの多くの手紙を発見する。
ネッティは元気でアフリカで伝導生活を送っていたのだ。
自立の魂が最高潮に激しく燃えあがったのは、いうまでもない。
セリーは、ついにミスターに家を出る決心を伝えた。
驚くミスターはセリーをなじるが、シャグはセリーの味方についた。
そして長い刑で弱気になっていたソフィアも、セリーの反逆を見て、
かつての元気がよみがえった。
セリー、シャグ、そして歌手を目指そうとするスクィークが新しい人生を求めて
メンフィスに旅立った。

数年後の新しい生活も落ち着いた頃、
シャグは長年に渡り勘当されいた牧師の父とよりが戻り、
ずっと抱えてきた悲しみにくれていた魂が救われる。
そしてセリーにも、
生き別れた2人の子供とともに愛するネッティがアフリカから帰国、
そして再び目の前に姿を現すのでした。

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黒人は白人から完全に社会的にも生活的にも屈辱的な差別を強いられたその上、
黒人世界の中でも、男が女を奴隷扱いすることが存在していたこの時代。
どれだけ過酷なものかは想像を絶します。
そんな世界に順応して、それが普通を思ってしまっていることに気づいて、
反抗する彼女の強さには、
観ている私にこの世に生きる勇気を与えてくれます。

「あなたが美しいこの紫(コスモス)の中を歩いている時、
その紫に気付かなかったら、きっと神様は悲しむでしょう。」
誰もが「人間でいる」ってことの良い部分をもっとクローズアップしていけたら、
どんなに素晴らしくなることかを教えてくれる、大変な優秀な作品です。
そんなこの映画の監督はスティーヴン・スピルバーグ。意外な感じがしますが、
後の作品、「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」で頷けます。
ウーピー・ゴールドバーグの抑えた演技も素晴らしい。
それだけに、彼女がミスターに対して感情を爆発させる場面がもう、
こっちも共感しているものだから私も爆発! みたいな、
しかしこれが彼女の映画デビュー作というのだから、凄い人は凄いのだなと。
そして音楽を担当しているクインシー・ジョーンズ。
ここぞっていう場面の時に素晴らしいタイミングで、
さらに感動を呼び寄せる、もう魔法としかいいようがないです。
特にシャグが歌う「セリーのブルース」、
そしてシャグと牧師がよりが戻るきっかけとなった「黒人霊歌」の素晴らしさは、
もう言語を超えて魂が揺さぶられる、
....もう魔法としかいいようがないです。

Minority Report 2002

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スティーブン・スピルバーグ監督作品「マイノリティ・リポート」について

未来世界の警察の設定が実に面白い。
「プリコグ」と呼ばれる3人の予知能力者たちで構成された殺人予知システム。
要は犯罪が起こる前に予知して未然に防ぐという画期的なシステムなのだが、
それに従っての予防的治安維持機能を遂行する警察機構による特殊部隊により、
プリコグの導入以後、犯罪発生率が5%になったという西暦2054年。
実はプリコグ、時に3人の予知が食い違うことがある。
システムの完全性を疑われないために、
少数意見(マイノリティ・リポート)となる予知は存在を秘匿され、
なおかつ破棄されるのだが、その中にもしも真実が潜んでいたら.....

ある日、その犯罪予防局の犯罪取締チームの主任・ジョン・アンダートンは、
いつものように映し出された予知夢を調べていると、
あろうことか自分が殺人を犯す場面が映し出されているではありませんか!!
今まで未来の犯罪を犯す犯人たちを捕まえて来たくせに、
自分の身に降りかかかってみるとやっぱり理不尽なのだ。
やばい!未来に犯す殺人の罪で自分が逮捕される!
脱兎のごとく一目散に逃げ出すジョン・アンダートン。
そしてひたすら追われる立場となるのですが、
「プリコグ」の女性との接触やら、
なんだかとってもカッコ良い新主任・ウィットワーは
実は悪い奴ではなかったとか、
もっと「人間性」とか、マイノリティの存在価値についてとか、
そういった命題を抉るような展開になるかと思いきや、
やっぱりっていう人が黒幕で、
ちょっとこのシステムの盲点利用してある人殺しちゃった、
上手くいったと思ったのに、あ、ジョンにバレそう。
仕方がない、彼はハメて殺人犯にしておいて永久に閉じ込めとこうっと、
さすがに彼は殺せないからな〜とかそんな感じな、
割と陳腐な人間性溢れるオチで、
最終的にはジョンの別居中の妻の有能な働きにより、
一件落着、そして犯罪予防システムはやっぱり廃止。
「プリコグ」さんたちはもう、
こき使われることなく落ち着いた平原で新たな生活を、
そして、ジョンは妻とよりを戻してと、
素直にハッピーエンドという感じで、うーん。

自分としては、原作が「ブレードランナー」のフィリップ・K・ディックなだけに
もっと人間として未来とは? みたいな感じで
考えさせられる問題作と勝手に期待していたので、
物語には少し物足りなさを感じてしまいましたが、
映像美が素晴らし過ぎるので、私はとても好きです。

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