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ポテチの好きな映画についてと感想

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RED 2010

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ロベルト・シュヴェンケ監督作品「レッド」について

フランクは元・CIAの腕利きのエージェント。
現在は引退し、田舎で1人のんびりと平和に暮らしていた。
彼の唯一の楽しみといえば、年金支払い担当のサラと電話で話すこと。
彼女も電話口ではまんざらでもない様子。
次第に彼は彼女に恋心を抱くのだった。

ある夜更け、家に武装した何者かがフランクの自宅に侵入・襲撃するも、
彼はこれをあっさり片付け、更には外で銃弾を放つ敵もかたなく葬り去る。
サラと何度も電話で話したことで彼女にも危険が及ぶと察知した彼は、
彼女の家へと向かい、直接事情を話すものの、
あまりの非現実的な話で全く信じてもらえない。
その間にも次々と敵が襲いかかるので、彼女を無理矢理に同行させる。

元・CIA仲間で今は老人ホームで暮らしているジョーの協力により、
襲撃した敵がCIAで、
かつてのある作戦に関わりのある者たちが
次々と殺されていることを知ることに。

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そこで彼はかつての元・CIA仲間であるジョーやマーヴィン、
元・MI6の名狙撃手であったヴィクトリア、
そして当時敵としてやり合ったロシアの元スパイと共に
現・CIAがひた隠しにする陰謀に立ち向かうことに......


この映画のタイトルの「RED」は、
"Retired(引退した)" "Extremely(超)"
"Dangerous(危険人物)" の略ということで、
ある事件をきっかけにそんなお年寄りの凄腕たちを甦らせた物語です。

刺激があり過ぎる非日常的なかつての生活に慣れきった彼らにとって、
平穏無事な生活はけっこう窮屈だったのか、
その鬱憤を晴らすべくの暴走が、
「年寄りだからといっていい気になるなよ〜っ!!」と言わんばかりに、
ドンパチドンパチとド派手に繰り出す彼らの反撃は
かなりスカッとさせてくれます。
単なるスパイ・アクションと思いきや、年寄りならではの、
エスプリに富んだジョークや
大人のロマンスを見せてくれる粋なエピソードが満載で、
最後まで目が離せませんでした。

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”無敵の爺さん" フランクに扮したブルース・ウィリスを筆頭に、
モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ブライアン・コックス、
リチャード・ドレイファスといった
超名優のゴージャスなオンパレードさにはビックリ!
芸達者なそれぞれが余裕ある演技でもって楽しんでいるのが凄く伝わってきます。
そして、ヘレン・ミレンの華麗な純白のドレス姿で
豪快に機関銃をぶっ放しまくる場面は、
もう格好好過ぎて目から鱗状態です。

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そんな大物揃いに対して1人突っ走る
現・CIAエージェントのウィリアムに扮したカール・アーバンが
敵ながらも逆に応援したくなる魅力満載で惚れ直しました。

そんなこの映画、ここ最近のアクションものの映画では
ピカイチなんじゃないでしょうか。
かなり面白いのでおススメです。


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Luisa 2010

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ゴンサロ・カルサーダ監督作品「ルイーサ」について

アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスにて。
遠い昔、夫と娘が事故で亡くなって以来、その悲しみに自ら虜となり、
人生を死んだ様に生きてきた彼女にとって、
毎日のリズムを狂わせる他人との関わりは一切避けてきた60歳のルイーサ。
毎朝決まった時間に起床し、
スキのない服装である霊園の電話受付の仕事場に赴き、
定刻に仕事を終えると、もう1つのある女優の家政婦の仕事をし、家に帰る。
そんな規則正しい毎日を送り、生計を立ててきた彼女。

ある日、唯一の愛する家族であった飼い猫が亡くなった日に
2つの職を同時に失ってしまう。
30年も勤めた霊園から退職金が一切出ず、
貯金もない彼女は、猫の火葬費用を作るために
地下鉄で物乞いを始めることに。
しかし、厳しい世の中、全てが初めての彼女には至難の業であり、
日々の糧にも事欠き、アパートの電気も止められる。
地下鉄で出会ったオラシオという物乞いをする隻脚の男や
住人である彼女を温かく見守っているアパートの管理人・ホセが物申すも、
"私1人で出来ます!" と言わんばかりに、
始めは意地を張って一向に耳を貸さない態度を取ってしまうものの、
こうもドン底までに陥ってしまうと、
もう1人ではやっていけないことを悟る彼女。
少しづつ彼らに心を開き、恥ずかしいと思っていた "人の善意に頼る" ことで、
少しだけ運が上向きになり、再生の兆しが見えてくるのだった。

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それにしても、この映画のヒロイン・ルイーサの
悲惨な目に遭いっぷりは容赦なくて、
でも現実にこういった人たちが増えているだけあって
心苦しくなる....と思いきや、
必死にお金を稼ぐために奮闘する姿が滑稽でとても愛らしいので、
思わず応援したくなって、いつの間にか私も頑張って前向きにいこうと、
逆に励まされているという、不思議な魅力がある物語でした。
彼女を善意で取り巻く人たちもみんな必死に生きているからこそ、
彼女に共感し、分かち合えたのでしょう。
それでもこの厳しい世の中、まだ第一歩を進めただけの彼女にとって
不安は大いにあると思いますが、何となく彼女は大丈夫に感じれるのは、
同じ庶民である私たちにとっても大変嬉しいことだと思います。

なにより、こんな残酷な現実を巧みな演技や演出でコミカルに描いてみせた
この映画の凄さは観ないと分かりません。
何があっても暗くならずに前向きに人生を謳歌しようという
朗らかさを称えたい。
そんなお勧めの映画です。


Lush Life 1993

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マイケル・エライアス監督作品「ラッシュライフ」について

生真面目で愛嬌のあるトランペット奏者・バディーと、
素敵な妻がいるにも関わらず、
女に目がないハンサムな髭面のサックス奏者・アル。
2人は腐れ縁ながら古くからの親友であるジャズ・ミュージシャン。
彼らは仕事の依頼があればどこででも演奏するという、いわば、
その日暮らしの生活であったが、
お互いの仕事を世話し合うほど仲が良かった。

ある日、バディーが酷い頭痛に襲われる様になり、
病院で検査をすることに。
検査結果は末期の脳腫瘍....残り数ヶ月の命だという。
自身の身に降りかかった絶望的な病状を知り、
自殺を考えるまでに落ち込むバディー。
これをなんとか励まそうと奔走するアル。
彼が「最後に盛大なパーティーがしたい」という言葉を実現にするべく、
自分自身の問題は取りあえず置いといて、
最後の刻が刻々と迫る中、その準備に取りかかるのだった。

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自分が創り上げた作品や技が、
この世に名声や大いなる価値を見出されることを夢見ることは
アーティストなら誰しもが想い描く「成功」の道。
ジャズ・シンガーの夢を捨てて、今では小学校の副校長となったアルの妻。
彼女は夢に没頭して刹那に生きるアルに対して、
もっと現実的になって欲しいと行動するも、
彼にその気がないのでいつも空回り。
しかも仕事場に出向けば他の女と寝ている感じからして、
案の定、彼への愛が冷めていく。

一方、アルは妻からミュージシャンを止めて
サラリーマンになってほしいアピールにウンザリ。
彼は妻を愛しているが、他の女にも目がいってしまう。
別に金に困って生活がままならないわけでもないし、
今楽しくやってるんだからそれでいいじゃないか〜!という風に
現実的な女と自由を求める男の良くあるすれ違い模様。
そこに親友・バディーの死の宣告。
この夫婦にとってかけがいのない友人を失うという現実は、
そんな生活がどうこう〜という事を捩じ曲げてしまうほどのハプニングなわけで、
素晴らしいジャズ・ナンバーの後押しもあって、
取りあえず、この夫婦の溝は鞘に納まって塞がれたのですが、
その効力はバディーが亡くなるまでだろうな。

男と女の関係は難しい。
妻から追い出されたアルがバディーの家にいき、
彼が「正直、女ってわからねぇ!」と嘆いた時、
バディーが話した「ある男」の話。

ある男が新婚旅行が新婚旅行へ行った。
ある時、ホテルのバルコニーから見下ろすと、
そのプールサイドで白い水着を着た凄い美人を見かけた。
一瞬の出来事だった。
それから20年間、彼女のことが頭を離れなかった。
どうしても忘れられなかったんだ。
それが夫婦の溝を作った。
彼はどうしても心から妻を愛せなかったから。
結婚から20年目にその夫婦は同じホテルに行った。
そこで彼はまたあの女を見たんだ。
白い水着を着たあの彼女を。
今度は、彼はその女に駆け寄った。
そして彼女の顔をのぞいて見ると....それは妻だった。

「ある男」と自分を称したバディーのメキシコに妻と旅行して、
彼女から離婚が言い渡されたこの話が妙に残ります。

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その点、同じ道を歩む男同士の友情は良いものだなと改めて思います。
同じ男同士でも、性愛が絡むと
この夫婦と同じ様な雰囲気になってしまうことから、
やっぱり子作りを主にしたSEX以外、
性欲を持つということは罪なのかなと思うのですが、
うーむ、こればっかりは仕方がないことかな〜(私は諦めました)

それにしてもこの映画で数々の有名なジャズ・ナンバーが
これでもかというくらいに演奏されて、
ジャズ好きな私にとってはとても得した感のある内容です。
悲しい雰囲気にはならずに、スカッと爽やかな結びの最後は、
ジャズならではの "粋" でしょうか。

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