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ポテチの好きな映画についてと感想

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La Cité des enfans perdus/The City of Lost Children 1995

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ジャン=ピエール・ジュネ監督作品「ロスト・チルドレン」について

近未来の半ば朽ちかけたような世界にて、
とある科学者が海上の基地で生命を創り上げた。
妻にすべき美しい女性を造ったが、妙な小女になってしまった。
それから自分のクローン6体を造ったが、
その内1体は眠り病、4体はおバカさん、
そして1体(クランク)は知能は優秀だが夢を見ることができないので、
老化速度が異様に早いという欠陥があった。
更に自分の分身として頭痛持ちの脳髄(イルヴィン)を造った。
するとクランク率いるクローンたちの反乱が起こり、
その科学者は海に投げ捨てられてしまった。

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1313638441

ボスとなったクランクは老いを怖れて
「夢(を)見(ることを可能にする)装置」を開発。
たくさん夢を見る子供の頭脳とシンクロするために無垢な子供が必要に。
盲人達に見えるメガネを与え、
その代償として子供を貰うというシステムを形成し、
その者たちを "一つ目教団" として町に横行させ、誘拐しまくることに。

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1313638531
http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1313638578

やがてサーカスの怪力男・ワンの幼い弟・ダンレーも誘拐される。
彼は必死で探すも、知能が足りないのでうまく見つからない。
そして、ワンは9歳の美しい小娘・ミエット率いる孤児の泥棒団に出会う。
彼女は至ってクールな人生観を持つが、
子供よりも純粋なワンに心魅かれて手伝う決心をする。
しかしそのことで窃盗団の首領であるシャム双生児の姉妹から
命を狙われるはめに。

彼女たちの刺客としてノミを操る元サーカス団長・マルチェロが放たれる。
2人は "一つ目教団" の本拠に潜入するが捕まり、処刑されることに。
シャム双生児の姉妹は蚤使いのマルチェロを使ってワンを救出するが、
ミエットはそのまま海の底へ。
そこで彼女は海底に住む奇妙な男に救われる。
彼こそ、クランクや6体のクローンたち、
そして脳髄・イルヴィンの創造者であるあの科学者だったのだが、
彼は記憶を失っていた。

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1313638627

紆余曲折を得て、子供たちのいる海上基地に向かう2人。
一方、実験室ではいよいよ狂気を増して暴走するクランクを破壊するため、
イルヴィンが子供の夢に託したメッセージ・カプセルを海に流した。
このカプセルの夢で海に住む科学者は記憶を一部取り戻し、海上基地に向かい、
ミエットも同じ夢を見て子供連続失踪の真相を悟ることに。
2人は再びシャム双生児の姉妹に殺されそうになるも、
マルチェロに救われ、基地内の実験室に潜入したミエット。
そこでクランクの脳に接続されたワンの弟・ダンレーを発見。

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1313638665
http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1313638502

ダンレーを救うため、イルヴィンの指示に従って2人の夢の中に入り、
クランクの呪縛を見事破壊する。

一方、科学者は記憶が不完全なまま、
自分のクローンたちに命令して実験室爆破の準備を進めていた。
6人のクローンとイルヴィン、それに誘拐された子供たちを救出した
ミエットとワンは間一髪でボートで逃亡に成功。
そして、寸前に記憶を取り戻した科学者は
「無と無限はイコールだ!」という意味不明の言葉を叫び、
実験室とともに自爆する。


老と若、そして美と醜という対比が連続する世界。
この映画に登場する大人のほとんどが醜く、子供は可愛い。
最後のミエット対クランクの夢対決で、
老と若、美と醜が逆転する姿を見せることで、
両者に違いがないことを証明している様。
夢を見ないと老いるのが早いので、夢を見て生きなさい。
そのためには子供の様な清い心を忘れてはいけませんということでしょうか。

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1313638754

「魅力」という角度の視点で、見た目が大人だろうが、子供だろうが、
心が強いものは強いし、弱いものは弱いということでしょうか。
普通ではない異形な雰囲気や一癖ありすぎる人物が多く、
そういう場合の大体はそんな人物に焦点が当てられ、
魅力的に描かれているのですが、
この映画で唯一といっても良いぐらい現実的で大人のヒロイン・ミエット。
彼女の美しさの「魅力」は、ハンパなく強力でズバ抜けてます。
いろんな意味を含めて人間は見た目だけでは決まらない
ということでしょうか。
そんなミエット扮するジュディット・ヴィッテの品格は
格別で素晴らしかったです。
そしてこの独特の世界観や映像は凄過ぎ!
それだけでも見る価値のある映画です。

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Lady Chatterley 2006

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1287896410

パスカル・フェラン監督作品「レディ・チャタレー」について

第1次世界大戦の数年後、
イギリス中部、炭鉱地帯の村に建つラグビー邸に、
結婚4年目を迎えたクリフォード・チャタレー卿と
その夫人・コンスタンスが暮らしている。
クリフォードは新婚わずか1カ月後にドイツとの戦争に赴き、
下半身不随の身となって戻ってきた。
コンスタンスの毎日は、夫の身の回りの世話と、
時おりの上流階級同士の夜会と、
召使いたちを手伝って家事をこなすだけで、
冬の陰鬱とした空気と相俟って、
若く溌剌としていた彼女の中から少しずつ生気が失われていた。

そんなある日、姉のヒルダがラグビー邸を訪れ、
妹の負担を軽減するために住み込みの看護人を置く様、
クリフォードに要求する。
こうしてボルトン夫人が雇われ、
ラグビー邸の生活に少しだけ変化が訪れる。

ボルトン夫人は、コンスタンスを気遣い、
春の足音が近づいている森へ散歩に出かけるよう促す。
コンスタンスが森で黄水仙を摘み、泉の水を飲んでいると、
遠くから金槌の音が聞こえてくる。
小屋の前で大工仕事をしている森の猟番がいた。
かつて晩秋に訪れた時、上半身裸になって体を拭いていた男だった。
コンスタンスは小屋の椅子で休ませてもらい、
「ときどき休みに寄りたいわ」と合鍵をくれるよう男に頼むが、
「ご主人が持っている」と冷たくかわされてしまう。
ボルトン夫人が来てから2週間が過ぎると、
気難しいクリフォードも彼女に心を許し、
ヒゲ剃りを頼むまでになっていた。

ふたたびコンスタンスが森の猟番小屋へ行くと、
猟番のパーキンは雑木林の中のシジュウカラの巣を見せてくれ、
合鍵も手渡してくれる。
その日から、コンスタンスは毎日の様に小屋に出かけるようになる。

コンスタンスと、森の猟番・パーキンは一見武骨な男だが、
気高い心と孤独を抱えている点でコンスタンスと響きあい、
自然と2人の乾いた心と身体は互いを強く求め合う様になっていく。

一方、夫・クリフォードと森を散策しても、
彼の偏狭な階級意識と鼻持ちならない自尊心があらわになるだけで、
それがよりコンスタンスにとって、
パーキンとの身分差は何の障害にも感じられなくなっていくことに。

過去に女性によって深く傷つけられたパーキンは、
コンスタンスほど屈託なく、
2人だけの世界に希望を抱くことがなかなかできないが、
やがて彼女の愛の深さによって、未来の輝きを信じる様になる。
森の中の木々の緑や草花や小動物たちが、
2人にすべての鎧を脱ぎ捨てさせ、
裸のままの男と女が人間同士として深く結びついていく。

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1287898736

1995年公開の「チャタレイ夫人の恋人/Lady Chatterley's Lover」を観て
私が思い描いていた内容より、
あまりにも綺麗過ぎて愕然とした記憶がありましたが、
このパスカル・フェラン監督の作品は私の理想通り。
素晴らしい自然の中で繰り広げられる純真な愛の物語。

ちょっと疲れて毎日が退屈っていう雰囲気から、
本当の性愛を知って女として輝いていく様を
見事に体現したチャタレー夫人扮するマリナ・ハンズ。
そして、ガッチリ体型で中年ながらの魅力満載かつ、
大きな孤独感を知っていることで、
他人に対して優しさや気づかいができる心の広い感じが
もの凄く伝わってくる森の猟番扮するジャン=ルイ・クロック。
この2人が出会って少しずつ変化して幸福になる様は、
観ている私まで「良かったね!」と
心からエールを送りたくなるくらい感動しました。

物語の時代感を再現しているので、
セックス・シーンは稚拙に感じてしまうのですが、
当時はこの内容で裁判が起こるほどショッキングだったということで、
いかに今、「セックス観」といいますか、
複雑に激しく進化してきたんだなと思ったのでした。

The Rose 1979

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1279526169

ベット・ミドラー主演の映画「ローズ」について

反体制の波にゆれる1969年のアメリカ。
ベトナム戦争がもたらした若者たちの反撥は頂点に達し、
そんな空気の中で女性ロック・シンガーのローズが
カリスマ的な支持を受けていた。
しかし、契約中の3年間の彼女のスケジュールはビッシリで、
専用機「ローズ号」で毎日旅する彼女の神経はすり減っていた。
故郷フロリダでの公演の後、1年の休みを欲しいというローズの願いも、
マネジャー・ラッジの厳しい言葉に消されていった。

ニューヨーク公演の後、ラッジと共に作曲家ビリー・レイを訪ね、
そこでビリーに冷たい言葉をつきつけられたローズは、
ビリーのもとをとび出し、
乗り込んだハイヤーの運転手・ダイアーと出会う。
途中、レストランに立ち寄った2人は、
そこでささいな喧嘩に巻き込まれるが、
その場のダイアーの男らしさにいつしか魅かれるローズ。
そのまま、彼とホテルで愛し合う。

翌朝、録音に5時間も遅れたローズはラッジと言い合うが、
仲裁に入ったダイアーにまで罵声を浴びせるローズだった。
その場を去るダイアーに、ローズは追いすがり、
自分の愛の深さを告白する。
そして実はダイアーは運転手ではなく、
軍隊を脱走している身であることを知る。
ローズの自由奔放な愛の生活は彼で落ち着くことなく、
かつてのレズビアンの愛人・セーラなどの愛も平気で受け入れる有様。
この場を目撃したダイアーは、さすがに冷めてローズのもとを去った。
いよいよ故郷のフロリダにやって来たローズは、再びラッジと
決定的な喧嘩をしてしまい、彼にクビを言い渡される。
不安のどん底につき落とされたローズは、
その場に戻ってきてくれたダイアーと車で町を走り回るが、
ある酒場で出会った昔の恋人が原因で、
今度こそ、決定的な別れをむかえてしまう。

一方、スタジアムでは、ローズを迎えようと、
1万人以上の観衆が待ちかまえており、
その熱狂の裏で、控え室のラッジらは頭をかかえていた。
口では強いことを言っても、ローズの行方をラッジは必死に追っていたのだ。
ローズがドラッグでふらつきながら、なつかしい母親に電話をしたことから、
交換手を通して彼女の居所をつかんだラッジはへリコプターを用意し、
花火の上がる大観衆のスタジアムに彼女を迎え入れることに成功。
割れるような観衆の拍手の中、足をふらつかせながらステージに立つローズ。
「私といて、私を置いていかないで」と訴えるように歌う
彼女に再び熱狂の拍手が起こった。
そして、続いて歌った歌詞が、つぶやきのようにささやかれると、
彼女はそのままばったり倒れた。
愛を求め、愛に生きた1人の激情のロック歌手のそれが最後だった。


彼女のやり過ぎ演技と女性ロック・シンガーという
極端な存在がうまくシンクロしたささやかな恋の物語。

核なる自分を、もの凄く分厚く派手な装飾した上でコーティング、
唯一の「歌」でもって完全武装.....のはずが、
時より素を出すたびにドラッグで誤摩化して
日々、名声と評価の荒波を突き進むローズ。
そんな彼女がふとした拍子に恋なんぞしてしまうものだから、
一気に核なる全てが露呈。
それを愛する人に受け入れられてしまうものだから、
喜び以上に戸惑いでいっぱい状態。
愛してるけど、不安過ぎ。
結局、素直になれずじまいで、せっかくの彼が去っていく。
その絶望感が、これまで蓄積して来た彼女の負が
一気に蝕むのを早まらせてしまって
最後のステージ。
彼女は死を自覚をしていたことは、最後の歌を聴いてわかる。
もっと素直であればこんな悲劇は生なかっただろうが、
そのおかげで素晴らしい才能が芽生え、こうして大きなステージで歌ってる。
ステージでローズが倒れた時、バック・ステージでマネージャーが、
呆然としながら静かに頭を抱えるシーン。
彼としては見守る者として、覚悟をしてたんだろうな。
そのままエンド・ロールで流れる名曲「The Rose」は、
ローズへの鎮魂歌なんでしょうね。
自業自得だけど、なんだか切ないんだよな〜
観た後は暫く引きずりますが、
なぜかマイナスな重みが感じられないのは、
きっと彼女の魅力の力なのでしょうね。


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