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ポテチの好きな映画についてと感想

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Lady Chatterley 2006

http://file.satyricon.ni-moe.com/lady_Chatterley1.jpg

パスカル・フェラン監督作品「レディ・チャタレー」について

第1次世界大戦の数年後、
イギリス中部、炭鉱地帯の村に建つラグビー邸に、
結婚4年目を迎えたクリフォード・チャタレー卿と
その夫人・コンスタンスが暮らしている。
クリフォードは新婚わずか1カ月後にドイツとの戦争に赴き、
下半身不随の身となって戻ってきた。
コンスタンスの毎日は、夫の身の回りの世話と、
時おりの上流階級同士の夜会と、
召使いたちを手伝って家事をこなすだけで、
冬の陰鬱とした空気と相俟って、
若く溌剌としていた彼女の中から少しずつ生気が失われていた。

そんなある日、姉のヒルダがラグビー邸を訪れ、
妹の負担を軽減するために住み込みの看護人を置く様、
クリフォードに要求する。
こうしてボルトン夫人が雇われ、
ラグビー邸の生活に少しだけ変化が訪れる。

ボルトン夫人は、コンスタンスを気遣い、
春の足音が近づいている森へ散歩に出かけるよう促す。
コンスタンスが森で黄水仙を摘み、泉の水を飲んでいると、
遠くから金槌の音が聞こえてくる。
小屋の前で大工仕事をしている森の猟番がいた。
かつて晩秋に訪れた時、上半身裸になって体を拭いていた男だった。
コンスタンスは小屋の椅子で休ませてもらい、
「ときどき休みに寄りたいわ」と合鍵をくれるよう男に頼むが、
「ご主人が持っている」と冷たくかわされてしまう。
ボルトン夫人が来てから2週間が過ぎると、
気難しいクリフォードも彼女に心を許し、
ヒゲ剃りを頼むまでになっていた。

ふたたびコンスタンスが森の猟番小屋へ行くと、
猟番のパーキンは雑木林の中のシジュウカラの巣を見せてくれ、
合鍵も手渡してくれる。
その日から、コンスタンスは毎日の様に小屋に出かけるようになる。

コンスタンスと、森の猟番・パーキンは一見武骨な男だが、
気高い心と孤独を抱えている点でコンスタンスと響きあい、
自然と2人の乾いた心と身体は互いを強く求め合う様になっていく。

一方、夫・クリフォードと森を散策しても、
彼の偏狭な階級意識と鼻持ちならない自尊心があらわになるだけで、
それがよりコンスタンスにとって、
パーキンとの身分差は何の障害にも感じられなくなっていくことに。

過去に女性によって深く傷つけられたパーキンは、
コンスタンスほど屈託なく、
2人だけの世界に希望を抱くことがなかなかできないが、
やがて彼女の愛の深さによって、未来の輝きを信じる様になる。
森の中の木々の緑や草花や小動物たちが、
2人にすべての鎧を脱ぎ捨てさせ、
裸のままの男と女が人間同士として深く結びついていく。

http://file.satyricon.ni-moe.com/lady_Chatterley2.jpg

1995年公開の「チャタレイ夫人の恋人/Lady Chatterley's Lover」を観て
私が思い描いていた内容より、
あまりにも綺麗過ぎて愕然とした記憶がありましたが、
このパスカル・フェラン監督の作品は私の理想通り。
素晴らしい自然の中で繰り広げられる純真な愛の物語。

ちょっと疲れて毎日が退屈っていう雰囲気から、
本当の性愛を知って女として輝いていく様を
見事に体現したチャタレー夫人扮するマリナ・ハンズ。
そして、ガッチリ体型で中年ながらの魅力満載かつ、
大きな孤独感を知っていることで、
他人に対して優しさや気づかいができる心の広い感じが
もの凄く伝わってくる森の猟番扮するジャン=ルイ・クロック。
この2人が出会って少しずつ変化して幸福になる様は、
観ている私まで「良かったね!」と
心からエールを送りたくなるくらい感動しました。

物語の時代感を再現しているので、
セックス・シーンは稚拙に感じてしまうのですが、
当時はこの内容で裁判が起こるほどショッキングだったということで、
いかに今、「セックス観」といいますか、
複雑に激しく進化してきたんだなと思ったのでした。

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