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ポテチの好きな映画についてと感想

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Bridget 2002

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アモス・コレック監督作品「ブリジット」について

私の人生は波乱万丈。
頂上からどん底まで、たった3分で落ちた。

10年前、ブリジットはある銀行強盗の事件を巡り、
最愛の夫・フレッドを殺害されてしまった。
命からがら、赤ん坊だった息子のクラレンスを抱きかかえ、
路上へと逃げるブリジット。
しかし警察への通報の最中、車にはねられてしまう。
こうして、彼女の酒浸りの転落人生が始まった。
クラレンスのことは片時も忘れたことはないが、
世間から母親失格の烙印を押され、愛する息子は施設に入れられることに。
満足に会うことさえままならず、夜になると路上から窓越しに、
里親の部屋ではしゃぐクラレンスを見つめるだけ。
そんな彼女にとっての唯一の夢は、クラレンスと一緒に暮らすこと。

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ある夜、怪しげなハロウィンパーティに参加したブリジットは、
乱痴気騒ぎの浮かれ気分の中、
マスクで仮装した見知らぬ男たちによって誘拐されてしまう。
寒々しい倉庫の様な部屋で男たちに囲まれた中で、
女友達・ジェッタとともに全裸で腕立て伏せをさせられる彼女。
彼女より先にバテたジェッタは、無惨にも銃殺されてしまった。
結局、ブリジットは6時間、監禁され、
明け方のマンハッタンに全裸のまま放り出されることに。

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このことが原因で、タイピストの仕事をクビになったブリジットは、
マンハッタンの川向こうに引越し、女性オーナー・ジュリーの同居人となった。
スーパーのレジ打ちの新しい仕事を見つけてやっと落ち着けると思いきや、
ジュリーがレズビアンであることが判り、いい寄られることに。
あるバーで出会った男の紹介で、
今度は海兵隊出身の初老のゲイ男・スリムのアパートの一室を
間借りすることになった。

そんなある日、スーパーでレジ打ちをしているブリジットの前に、
ピートという青年が現われ、
彼女に「世界一青い瞳だ」と言い残して、去っていった。
数日後、ジョン・ホークと名乗る年寄りの男が、
彼女を訪ねてスーパーにやって来た。
シカゴ在住の有名ホラー作家のホークは、
ピートの父親だといい、こう提案した。
「少し知恵遅れのピートがブリジットにひと目惚れしてしまった。
もし彼と5年間、結婚生活を送ってくれたら、君に100万ドルを譲渡する」
クラレンスと一緒に暮らすための大金が必要な彼女はしばし悩んだ挙句、
ホークの申し出を受け入れ、ピートと結婚し、
彼の住む邸宅で新生活を始めるブリジット。
しかし、彼女の生活はかわることなく、
昼間は相変わらずスーパーのレジ打ちを続け、
夜になるとポルノショップに通い、
覗き部屋のストリッパーとして働き始めた。

更に手っ取り早く大金を稼ごうと目論むブリジットは、
スリムのコネを頼って、コカインの密輸のために
レバノンのベイルートに飛ぶ。
ところが、その取り引き相手であるモハメドは、
彼女にコカインどころか小麦粉の入った砂の詰まったスーツケースを渡し、
部下にブリジットの殺害を命じることに。
機転を利かせて、何とか命を救われたブリジットだが、
今度は徒歩でイスラエルの国境を越えようとしているところを
国境警察に捕まってしまう。
本来は強制送還のところだったが、またもや危機を回避できた。

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こうして、エルサレムの嘆きの壁に辿り着いたブリジットは、
ある老人と出逢い、こう予言される。
「今日で君の人生は変わる。今まで混乱の淵にあったが、
これからは強くなって、目的を果たすだろう。
善が悪に打ち勝ったんだ」
この奇妙な言葉のおかげでか、どうにか無事にアメリカに戻り、
モハメドから受け取った白い袋をコカインのディーラーに渡して、
何故か一件落着。
そんな感じで危ない橋を登ったり下ったりの連続な彼女の行く末。
果たして、ブリジットに心から落ち着ける平和な日が訪れるのだろうか?

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最後までどうなるか分からない彼女の物語。
不幸だと思えばかなりの不幸ですけど、
ところどころで素敵なことが起こっているのも事実。
狂った世の中にあえて大金目的で挑み、
綱渡りさながらも逞しく渡っていく彼女がとてもいじらしい。
堕落した母を目の当たりにしてるにも関わらず、
彼女を信じて待ち続けるクラレンスの存在、
そして奇妙な結婚をした相手の
ピートの知的障害者ならではの純真さで救われるところは、
何故かとても "感動的" で、最後の強引な感じの最期の場面も、
彼女なら有り得るな! と納得させてしまうところが
観ていてかなりホッとさせられます。

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それにしても、ブリジットのセリフ、
初めの「私の人生は波乱万丈、頂上からどん底までたった3分でおちた」とか、
酒浸りな日々での「テキーラは今の私の燃料、
落ち込んでなんていられない」とか、
ピートとの幸福な結婚生活を脅かす “昔の男” の存在に対しての
「人生は何もかも失うとツイてくるけど、
何もかも手に入れると失う痛みが始まる。
それが人生、みじめなものよ」などを筆頭に、
言い回しがとても格好好くって、
何となくジョン・カサヴェテス監督作品の「グロリア」が思い浮かびます。

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でもこのブリジットは、母性愛を原動力にして、
離れ離れになった息子を取り戻すためなら、なんだってやってやる! という
気持ちの強さが際立っているのに対して、
グロリアは巻き込まれた事件から少年を保護することになり、
自分の中に隠されていた母性本能を当惑しながら発見していきますが、
ブリジットは不幸になってしまった人生を
反転させるのが母性愛の成就と見受けられます。

....母は強いです。

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Fast Food Fast Women 2000

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アモス・コレック監督作品「ファストフード・ファストウーマン」について

ニューヨークのダイナーでウェイトレスとして働くベラ。
カフェにはいつもの常連が集まり、彼らの話を聞くのも日課のひとつ。
35歳の誕生日を迎える彼女は、
10年以上も妻子持ちの舞台演出家と不倫関係を続けている。
そんなある日、母親の紹介でブルノという売れない作家の男とデートする。
食べていくためにタクシーの運転手もしている彼にある日、
別れた妻の子供の面倒をみるハメに。

2人は意気投合、体の相性もバッチリ!.....互いに惹かれ合います。
しかし、行き違いからスレ違いとあざとく繰り返してしまい、
上手く進まない。
35歳の誕生日も、ベラはブルノに連絡を取ろうと試みるが留守電。
おまけに、暴漢に襲われていた老女を助けようとして、
逆にコテンパンにやられる始末。
しかし、そのことが思わぬ幸運を呼ぶことになろうとは.....
そんな成り行きとともに、ニューヨークならではの
いろいろな関わり合う人たちの群像劇です。

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緊張すると上手くしゃべれなくなる北欧出身の美しい娼婦とか
新聞広告で出会った老いた男と女による大人過ぎるの駆け引きとか
のぞき部屋の高学歴なヌードモデルに恋する老いた男とか、
主人公筆頭に、魅力的で可笑しくも
真面目に生きてる人たちのオンパレード。

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そんな人たちがいろいろ乗り越えたりして、
ハッピーな方向に人生軌道が修正されると、
すごく安心して私までハッピーな気分にさせてくれます。
同時に、人それぞれ、何かしら抱えて生きてるんだよねと、
人間関係で行き詰まりを感じたりしたことについて、
緩和してくれもします。
.....嗚呼、なんて好い映画、おすすめです。
「サム・サフィ」に続く私のバイブル映画です。

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