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ポテチの好きな映画についてと感想

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Killing Me Softly 2002

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1280806377

チェン・カイコー監督作品「キリング・ミー・ソフトリー」について

ロンドンに住むアメリカ人キャリアウーマンのアリスは、
出勤途中に不思議な男・アダムと出会う。
まもなく2人は言葉もなく惹かれ合い、アダムの自宅で激しく愛を交わす。
有名登山家であるアダムは、
滑落事故で恋人を救えなかったことを後悔していると語り、
それに心を動かされたアリスは、恋人・ジェイクと別れて
彼のもとへ行き、まもなく結婚。
しかしアダムの愛情表現は次第に異常な様相を帯び、
死の危険をはらむセックスを繰り返すようになる。
やがてアリスは、レイプ事件や失踪事件など、
アダムの隠された過去を知って戦慄、
愛は恐怖に変わっていく。

そしてアリスは、彼の姉のデボラが、昔アダムと近親相姦の関係にあり、
アダムに近づく女を彼女がことごとく殺害していたことを知る。
襲われたアリスは、衝動で放った銃弾により、デボラを射殺。
こうしてアリスとアダムの愛は完全に終わるのだった。

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1280806422

あくまで自論ですが、恋人同士ある時期になると
マンネリ化したセックスにちょっとした刺激を〜
とかなんとか考えたりしますけど、
それって「愛してる」を直接相手に言う、
もしくは聞いてしまうと同様、
お互い何となく終わりが見えてるから気を無駄に使ったりする。
架橋というか、面倒な時期に突入みたいな、
これは愛に陰りの終末サイン。
結局、早く終わったとけばこんな泥沼にならなかったのにって
後悔するものです。
でもこの映画の2人にはいろいろ事情があるものの、
それを感じない。

凄くロマンティック。
傍目からみると、なんて素敵な恋人同士なんだろうって、
あんな変なプレイをしても絵になるから
凄く強い愛と感じてしまいがちですが、
そういう観点でこの映画を観ると、
結末が許せないっていう風になるので、
同じ性癖がシンクロした同士での
友情物語としてみると実に納得するはずです。
衝動で始まった強い愛の一気に冷め切る時のグロテスクさは、
実際、こんなものではない「モノ」ですから。

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Gods and Monsters 1998

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1280077159

ビル・コンドン監督作品「ゴッド・アンド・モンスター」について

「フランケンシュタイン」と「フランケンシュタインの花嫁」で名を馳せ、
晩年、謎の死を遂げたジェームズ・ホエール監督。
その彼に焦点を当てた、繊細かつも重厚なる人間ドラマです。

自宅のプールでゲイばかりのパーティーを開くなど奔放な生活を送っていたが、
今ではすっかり映画界から忘れ去られ、
孤独な生活を送っている。
発作を起こし入院、そして退院してきたばかり。
そこで現れたマッチョでセクシーな海兵隊あがりの新しい庭師・クレイトン。
彼に惹かれたホエールはクレイトンに
「絵のモデルにならないか」と持ちかける。
クレイトンは彼が有名な「フランケンシュタイン」の監督と知って、
承知する。
実は発作以降、ホエールの記憶は混乱をきたしていた。
遠い昔の思い出が次々と目前に募るのだ。

北イングランドでの貧乏な少年時代、
フランドル戦線の塹壕での淡い恋の記憶、
そしてハリウッドでの黄金時代。
彼に仕えて15年になる住み込みメイド・ハンナは、ホエールは
その肉体の「罪」によって地獄に堕ちると言いつつも、彼の体を心配し、
クレイトンの存在がホエールの害になるのではと気を揉んでいた。
ハンナの口から彼がホモセクシュアルであることを聞かされたクレイトンは、
彼と衝突するも、次第に2人は打ち解けていく。

ある日、ホエールの元に
映画監督のジョージ・キューカーからパーティの招待状が届く。
隠れゲイであるキューカーとは折り合いが悪いホエールは、
嫌々ながらクレイトンを伴って出かけた。
そこで思いがけずボリス・カーロフら、
彼の「モンスター」たちと再会するはめになる。
過去の記憶が再び彼を襲い、ホエールは目眩を覚える。
そんな折、急の嵐に見舞われ、ふたりはホエールの家に逃げ帰る。
ハンナは留守にしていた。
まさにフランケンシュタイン誕生の夜の様な、雷鳴の轟く夜が更けていく....

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1280077214

まだまだお爺さんと呼ばれるには、程遠い未来ですが、
私にもいずれやってきます。
今は普通にこなしていまずが、そのいずれ、枯れてしまうはずの「性」。

「この年になれば、もうそんなことには興味がない」

年を取るとそう、なるのだと思ってきましたが、そうならなかった時。
肉体的には衰えていく一方、それががなくならずに、
むしろ精神的に増長していった時。
そのことを考えてみると、
「もう満たせれない」と「死」が待ち受けている現実を
強制的に向き合わせられるなんて、欲あるゆえ人間の業というのか、
とにかく「恐ろしい」では済まされない境地に立たされそうです。
この主人公の様に、暴走の果てに何をみるのか。

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1280077271

「神は人間を生み、人間は怪物を産み落とした」

私の場合、真摯に受け止められずに、
私は違うとのたうち回って身を滅ぼすか、発狂するか。
たぶんどちらか一方で落ち着きそうです。



Constantine 2005

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1279511925

フランシス・ローレンス監督作品「コンスタンティン」について

この世は、天国・人間界・地獄の3つの世界に別けられ、
それぞれの住人は別の世界へと自由に行き来することはできないのが原則。
しかし現実は、天使と人間・悪魔と人間の中性的な存在「ハーフブリード」が
外観上人間と違わぬ姿を以って人間界に住み着いていた。

自己中心的で素行が悪く、現在末期の肺ガンで
余命幾許も無い男・ジョン・コンスタンティンが主人公。
彼は人間以外のものを見ることができる特殊な力を持っており、
人間界で悪事を働くハーフブリードを始末する悪魔祓いを行っている。
しかしこの「人間以外のなにかが見える力」のせいで幼少期に苦しみ、
自殺未遂を起こした過去がある。
キリスト教での自殺は地獄に落ちるとされているため、
悪魔祓いによる善行を積むことによって神の恩赦を獲得し、
死後地獄行きが確定している自身の運命を変えようと画策していた。
しかし天界のハーフブリードであるガブリエルは、
コンスタンティンは悪魔祓いと称して、神から与えられた力を
私欲的に使っているうえ、
肺ガンで死ぬのはそもそも長年の重度な喫煙癖の結果であり、
総じてジョンの思惑は無駄なことであると言い続けていた(....確かに)。

ある日、悪魔祓いを行っていたコンスタンティンは、
少女にとりついた悪魔が人間界へ潜入しようとしたのを目撃する。
互いの領域を侵さないことで成り立ってきた世界の均衛が
崩れ始めようとしていた....


自殺を試み、2分間だけ地獄をみたことで、
悪魔を見分ける特殊能力を持ったエクソシスト。
天国への切符を手にするために、
日夜、人間界に潜む悪魔を地獄へ送り返すのを続けている。
その体は末期ガンに冒され、余命は1年。
このままでは死んだら地獄に堕ちてしまう。

ある日の悪魔祓いの最中、不穏な空気を感じたエクソシストは、
地上を成立させている、天国と地獄の均衡が崩れかけていることを知る。
それからそれからって感じですが、
天使と悪魔、それぞれ人間のハーフが集うアンダーグラウンドなクラブ。
お洒落な祈祷師のオーナー、酒浸りでガチムチの神父、美しい女刑事、
ハイファッションの悪魔や天使など、キャラクターたちの素晴らしいこと!
その中でも麗人の狂天使ガブリエル扮する
ティルダ・スウィントンが素敵過ぎで、
そして、あのルシファー。
あの白スーツをさらっと着崩すあの粋っぷりは、もう見事!
45歳過ぎたら、
あんな "Crazy!Sexy!Cool!" ブリブリな感じなりたいな〜と。
本作品について、
ジョン・コンスタンティン(主人公)を演じたキアヌ・リーブス、
「マトリックス」シリーズ以来の「最高の脚本」と絶賛していたそうですが、
あんまり持ち上げるほどでもないような感じもいなや....


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