2010/07/14 Category : サ行 No Reservations 2007 スコット・ヒックス監督作品「幸せのレシピ」について ニューヨークの人気レストランで料理長を務めるケイトは完全主義者。 仕事に対する情熱は人一倍。 厨房では料理人たちを取り仕切り、目が回るような忙しさの中、 正確に、完璧に、すべての料理を仕上げていく。 積み重ねてきたキャリア、努力して手に入れた自信と賞賛、 やりがいのある仕事、築き上げた自分の居場所。 でも、気付かない幸せは、自分が決めたレールの外にあるのかも.... そんな時、新たに副料理長として入ってきたニックという男。 ケイトとは正反対のタイプで、衝突することがしばしば。 さらに彼女は、突然亡くなった姉が遺した娘、ゾーイと一緒に暮らすことにと、 予期せぬ出来事のダブル・パンチから「完璧な厨房」の外へと 踏み出すことになったケイトは新しい自分を見出していく。 キャサリン・ゼタ=ジョーンズとアーロン・エッカートが好きなので、 ずいぶん前ですが、デートがてらにこの映画を観ました。 もっとおいしい食べ物が出てくるかと思ってたのに、 ほぼパーフェクトな仕事人間の女と、 女性が求める、知的OK/ユーモアOK/ワイルドOKと三拍子、 この世に絶対有り得ない理想像そのまんまの男。 あと、人形を大量に持ってる女の子。 そしてサフランソースが少々。 この男と女がくっついてハッピーエンド〜めでたしめでたしって感じだけど、 その後この2人、性生活のすれ違いで別れそうな気がします。 あと、最後に2人で出店したあかつきに、お祝いで友人たちが集まりますが、 元々いたレストランのオーナーとかは居なかったので、 辞職する際に、いろいろもめて裁判沙汰にでもなったのかな。 あと、女の子。 母が亡くなってから人形をあんなに手に入れたのなら、 ああ、寂しいんだななんですけど、 元々持ってたってことは、かなり甘やかされていたか、 亡き母とは実はうまくいってなかったのか、 とにかくいずれ、凄い愚れるだろうな、など。 なんだか腑に落ちなくて「幸せのレシピ?」と思うのは私だけでしょうか? それにしてもアーロン・エッカート、かっこいいな〜 PR
2010/07/07 Category : サ行 Showgirls 1995 ポール・ヴァーホーヴェン監督の「ショーガール」について この映画が世間では、ずいぶんと悪評が多いのですが、 私はとても大好きな映画です。 スターダンサーを夢みるノエミはあこがれと自信だけを胸に、 ショービジネスの都「ラスベガス」へとやってくる。 しかし待っていたのは虚飾と、泥沼な人間模様。 はたしてノエミはトップダンサーとして栄光をつかむことができるのか… 私はこのきらびやかな舞台裏の毒々しい人間構図が好きみたいです。 なんだか昔に通った妖しい店を思い出して、 卑猥な気分にさせてくれるからでしょうか。 上気する体温。小さな赤いランプ。 照らされる裸の人たちの蠢き、そして交わり。 普段は心を閉じている人もここでは野獣と化して肉体とともに開いていく。 「チーター」から「スターダスト」へ。 弱肉強食。ある意味でのショー・ビジネス世界。 プライベート・ダンス。トップ・ダンサー気取り。 過激な駆け引き、そして天上天下。 良い意味でこのハングリー精神、 そこのところは見習いたいものであります。 それにしても完璧なボディってエロスからは、 ほど遠くなるなぁ〜