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ポテチの好きな映画についてと感想

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Los Abrazos Rotos 2010

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ペドロ・アルモドバル監督作品「抱擁のかけら」について

2008年、マドリード。
映画脚本家のハリー・ケインはかつて映画監督だったが、
14年前のある事件をきっかけに視力を失った。
それから本名の「マテオ・ブランコ」から名前を変えて生きている。
事情を知るエージェントのジュディットと彼女の息子・ディエゴが、
ハリーの生活や仕事を支えられながら、
不自由なく仕事に、日々に暮らしを続けていた。
しかし、ある新聞記事により、
彼の押し込めていた記憶と愛が追いかけてくる。

ある日、ライ・Xという男が自分の監督作の脚本をハリーに依頼する。
内容が「父の記憶に復讐する息子の物語」と聞き、
ハリーは自分向きではないと断る。
しかしその時、ハリーはその男が
実業家・エルネストの息子であることを思い出していた。
それを見守る母・ジュディエットの不安げな様子に疑問を持つディエゴ。
ハリーの過去に興味を持つディエゴに求められ、
マテオ時代のことを話し始める。

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14年前の1994年、
新進監督だったマテオはコメディ映画を撮ろうとしていた。
エルネストの愛人だったレナは一度諦めた女優になる夢を追いかけるため、
オーディションに申し込む。
マテオは彼女を一目見るなり心を奪われ、
ほとんど演技もできない素人であるにもかかわらず、
映画の主役に抜擢する。

撮影に入り、ぎこちなくもどんどん輝きを増すレナ。
しだいにレナもマテオの才能に惹かれ、2人は恋に落ち、
愛し合うことに。
映画へ出資しプロデューサーとなったエルネストは、
息子のエルネストJr.をメイキングの撮影という建前で撮影現場に送り込むが、
実際はレナに執着し、非常に嫉妬深い故の監視が目的だった。
しかしマテオとレナの激しい愛は、もはや隠すことができなかった。

暴力と脅迫にまで進んでいくエルネストから逃れるため、
撮影を終えたマテオとレナは、カナリア諸島のランサロテ島へ旅立つ。

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幸せなひと時を味わう2人。

その頃、マドリードでは、
マテオが製作を中断したはずの映画が完成したという広告や、
プレミア上映での酷評記事が出ていた。
マテオが状況を調べるため、マドリードに戻ろうとした前日、
マテオとレナを引き裂く交通事故が起こる。
2人が滞在した部屋のゴミ箱には、
破られた抱き合う2人の写真が大量に捨ててあった。

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14年後の2008年、ハリーはライ・Xを訪ね、
事故の夜のマテオとレナを撮影したフィルムを受け取る。
それらを回想し、さらにはジュディエットの告白により、
事の詳細が明かされる。
一度は復讐を考えるハリー。
しかし、レナ出演の映画「謎の鞄と女たち」のネガを再編集することで、
すべてを清算することに。
それは、関わった人々すべての想いをこめた人生の再編集でもあり、
レナへの鎮魂歌でもあった。


この監督の作品としては
意外とあっさりした展開の少しサスペンス味のあるメロドラマ。
しかし、それを重く趣きある感じにしているのは、
監督の演出力と俳優陣の上手さだと思う。
特にレナ扮するぺネロぺ・クルスの
美しくも罪深い存在感は素晴らしすぎるくらい。
その輝きに対してジュディエット扮するブランカ・ポルティージョの存在。
ずっと内に秘めた女の静かな演技はちょうど対になる濃度の濃い影の様。

その点、男優陣は控えめな感じで、
またそれが好かったりするわけなんですけど、
自分としては主人公であるハリーはもっと絶倫で好き者、
しかし憎めない、
性的な魅力満々な感じだったらもっと良かったな〜と。

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例えば「Punisher: War Zone」のレイ・スティーヴンソン(上の画像左)、
もしくは「No Country for Old Men」の
ハビエル・バルデム(上の画像右)とか。
そういえば、ハビエルさんはぺネロぺ・クルスの旦那さんでしたね。

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