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ポテチの好きな映画についてと感想

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La Flor De Mi Secreto 1995

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ペドロ・アルモドバル監督作品「私の秘密の花」について

"アマンダ・グリス" というペンネームでロマンス小説を書いては
成功している中年の美しい女性・レオ。
実は彼女が熱愛するハンサムな夫・パコには知らない秘密だった。
軍人のパコは最近何かと留守がちで、レオの寂しさと不安は募るばかり。

ある日、彼女はパコが買ってくれたブーツを履いて
タイプライターに向かっていた時、
どうしてもブーツが脱げなくなり、パニックに陥る。
そう、これはパコにしか脱がせられない。
レオは親友の心理カウンセラー・ベティに助けを求める。
取り乱した彼女を見かねたベティは、気分を変えさせようと、
ある新聞社の知人を紹介する。

緊張の面持ちでエル・パイス紙の編集者・アンヘルを訪ねるが、
彼はレオにひと目惚れ。
ロマンス小説家 "アマンダ・グリス" の大ファンである彼は、
さっそくそのアマンダについての文芸批評をレオに依頼する。
正体を隠したまま、
別のペンネームで自らアマンダを否定する記事を書くレオ。
それはアンヘルは唸らせる出来ばえだったが、
一方で、アマンダとしての新作が不調で、
出版者から契約違反だと一喝された。

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ある日、ようやく休暇が取れたパコが帰宅した。
甘い愛の時を期待したレオはじらされたあげく、
2時間しか家にいられないと言われて逆上。
そしてパコは決定的な別れの言葉を口にして、出ていってしまう。

絶望して睡眠薬をあおったレオは、
留守番電話に話す母・ハシンタの声でこの世に引き戻された。

それから朦朧として街をさまよい、偶然、アンヘルに助けられる。
目覚めた時は彼のベッドの上で、何も覚えていないレオに、
彼は「君の秘密の花を開かせた」と嬉しそうにささやく。
家に戻るとベティが心配して待っていた。
そして衝撃告白。何と、彼女はパコの愛人だったとのこと。
でも、昨夜、レオのために彼と別れたとベティは告白。
親友の裏切りに呆然としていたその時、また母から電話。
夫に先立たれた母は、
レオの妹・ロサの家に身を寄せていたが都会の生活になじめず、
もう我慢できないから故郷の村に帰ると言う。
そこで自分を取り戻すべく、レオは一緒に行くことにした。

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故郷の村の家に落ちついた母は、
傷心のレオに “鈴なし牛" の話をして慰める。
夫を亡くした女は、故郷に帰ってお祈りをしないと
鈴なしの迷い牛の様に永遠と彷徨うことになると。
今のレオはまさに迷い牛。

ある日、のどかな村での生活で癒されたレオに出版社から電話が入る。
今度の2作は素晴らしいと絶賛されるも、レオには書いた覚えはない。
実はアマンダの秘密を知ったアンヘルがこっそり代作したものだった。
驚きながらも彼の計らいに感激するレオ。

マドリッドに戻ったレオはアンヘルと、
フラメンコの名手であるメイドのブランカと
その息子・アントニオの公演に行った。
レオはそろそろ現実に立ち向かうため、パコとの離婚を決意。
そしてアンヘルの部屋を訪れて、
ワインを飲みながら甘いキスをした。

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誰しもが落ち入ることのある、過ぎ行く中での希望の無い日々。
しかし、それでも、人生には希望が見えるという、
アルモドバルらしい人生賛歌になってる内容。
その暖かすぎる最後のアンヘルとの素敵な場面には
思わずほろっとさせられます。

そうなる前のメイドの息子・アントニオへのレノの会話。
「人生は不思議ね。苛酷で矛盾してて意外で、時にとても公平で。
....ありがとう。暗い日々に意味を与えてくれて」

喜劇の様で悲劇を描く彼の独特な毒を残しつつ、
前向きに生きていくことによって、
高らかに人生を讃えられていく方向に変わっていく展開が
とても心に響いてくる。
数ある彼の傑作の中でも、かなり好きな映画です。

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彼の作品で度々登場する俳優陣はいつもながらにして素晴らしく、
中でも現代のスペインを代表するフラメンコの
"若き貴公子" ことホアキン・コルテスが出演し、
やはりフラメンコの名手のマヌエラ・バルガスとの
見事な踊りを披露しているのがもう、
溜め息ものであります。

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