2012/04/30 Category : タ行 The Tempest 2010 ジュリー・テイモア監督作品「テンペスト」について ナポリ王・アロンゾー、ミラノ大公・アントーニオらを乗せた船が 大嵐に遭い難破。 一行は絶海の孤島に漂着する。 その島には12年前に弟・アントーニオによって、 大公の地位を追われ追放されたプロスペラーと 美しい娘・ミランダが魔法と学問を研究して暮らしていた。 船を襲った嵐は、12年前の復讐をするために、 プロスペラーが手下の妖精・アリエルに命じて用いた魔法の力によるものだった。 王の一行と離れ離れになったナポリ王子・ファーディナンドは、 プロスペラーの思惑どおりミランダに出会い、2人は一目で恋に落ちる。 プロスペラーに課された試練を勝ち抜いたファーディナンドは ミランダとの結婚を許される。 一方、更なる出世を目論むアントーニオは王の弟を唆して王殺害を計り、 また、プロスペラーに奴隷として こき使われてる悪魔と人間のハーフ・キャリバンは、 漂着した2人の王の家来を味方につけ、彼女を殺そうとする。 しかし、いずれの計画もアリエルの力によって未遂に終わる。 魔法によって錯乱状態となるアロンゾー一行。 しかし、プロスペラーは更なる復讐を思いとどまり、 過去の罪を悔い改めさせ、赦すことを決意することに。 和解する一同。 最後に魔法の力を捨て、アリエルを自由の身にしたプロスペラーは、 自分を殺そうとしたキャリバンにも哀れみを感じ、解き放すことに。 この映画はシェイクスピアの戯曲「テンペスト」を原作としていて、 国を追われた元ミラノ大公が男の魔法使いではなく、 女性となっている以外は忠実に描かれた作品です。 その "忠実さ" が、今の時代の感覚からしたら ちょっと物足りない展開に感じてしまったのですが、 全体的な映像美、 特に妖精・アリエルの魔法の繰り出し方がとてもファンタジック、 そしてプロスペラー扮するヘレン・ミレンの 圧倒的な存在感がとても素晴らしい。 見せ場は冒頭の、 プロスペラーが嵐を起こして船を転覆させる場面でしょうか。 あと恋人同士になった2人にちょっとした演出を 魔法で夜空に繰り出す場面は、もう目から鱗状態で、 そこだけ何度もリピートしてしまう程でした。 何となくゲイチックな演出が垣間みれて、 例えば、ミラノ大公・アントーニオとナポリ王の弟・セバスチャンの関係とか、 妖精・アリエルの中性的な妖艶さとか、 キャリバンがマッチョな肉体をほぼ全裸で晒しているとか、 .....まぁ、私が勝手にそう感じただけかもしれませんが。 でも、ナポリ王子・ファーディナンドはあんなナヨナヨした優男でなく、 もっと凛々しい万人受けするイケメンであって欲しかったな〜と、 思った次第でございます。 そういえば、シェイクスピアの戯曲を映画化した マイケル・ホフマン監督作品「真夏の夜の夢」も、 妖精の王・オベロンがイケメンマッチョでほぼ全裸で、 妖精・パックはやたら場末なゲイバーを切り盛りしている中年オネエな感じ、 そして妖精の女王・タイターニアに扮したミシェル・ファイファーが ドラァグ・クィーンにしか見えないといった感じで 実にゲイっぽかったのを思い出しました。 PR