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ポテチの好きな映画についてと感想

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Choke 2008

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クラーク・グレッグ監督作品「セックス・クラブ」について

セックス依存症の青年・ヴィクターは、
アメリカの植民地村を再現したテーマパークにて、
エキストラのバイトをして生計を立てている。
共に働く親友・デニーも、またセックス依存症。
彼らは同じセックス中毒に悩む患者たちの集会に参加し、
依存症に振り回される生活から脱出しようと努力するのだが、
回復がみられない。
しかもヴィクターは、ついつい出席者の女性と
隣の部屋でコトに励んでしまう始末。

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そんな彼にはアルツハイマーの母・アイダがいて、
精神科病棟に足繁く通ってはせっせと身の回りの世話をしていたが、
記憶のない彼女本人は彼のことを息子ではなく、
弁護士か誰かだと思っている。
回復の兆しを見せない母の高い入院費を稼ぐため、
ヴィクターは「ある演技」をして小遣いを稼いでいた。
レストランで自ら食べ物を喉に詰まらせ、
金を持っていそうな客に助けてもらい、
人助けをした満足感を彼らに与えると共に、
見舞金をたかっていたのだ。

ハチャメチャな生き方を貫き、
幼い頃から自分を振り回してきた母の世話をすることに、
いいかげん疲れ果ててきたヴィクター。

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そんな時、母は息子にどうしても伝えなければならないことがあるという。
それはヴィクターの出生の秘密。
今まで聞かされてきた話が嘘だと知った彼は
なんとか真実を訊きだそうとするも、
母は「弁護士ではなく、息子に直接話さなければ」と言ってきかない。
途方に暮れるヴィクターだったが、
ある日、病院で母の新しい主治医だという
美しい女性・ペイジと出会った時から、事態は思わぬ方向へ.....


この映画は、デヴィッド・フィンチャー監督作品の
「ファイト・クラブ」で有名な原作者、
チャック・パラニュークの小説「チョーク!」を元に作られた作品です。

幼い頃から反社会的な母の偏屈は強い愛情に振り回され、
そんな彼女から逃げずに、
応えることで生きる術を身につけてきた主人公・ヴィクター。
母の影響で社会的なモラルがすっかり崩壊してしまった彼は、
世間のレッテルや周りの人から求められた人を演じる様になり、
同時に詐欺まがいなことも平気でやってのける
"ろくでなし" に成長してしまった。
そして "愛” を得るべくして、
セックスをしては人と繋がった気になるという習性を身につけ、
どんどん自分自身を複雑にしていく一方で、
ある日、ふいに恋をしてセックスが思う様に出来なくなってから、
ようやく自分が何者であるかがわからなくなっていることに気付くことに。

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そこで自分のルーツを探し始めるのですが、
今では認知症となったアイダがヴィクター出生に秘密があることを聞き、
主治医のペイジに協力を得て判明したのが、
とんでもない内容で余計に混乱する彼。
同じセックスにまつわる悩みを持つ親友はいち早く抜け出して、
素敵な彼女が出来たというのに、
なかなか前に進めず、ヘアースタイルがどんどん乱れていく様が
不謹慎にも笑いを誘います。
しかし、死に際の母が真実を語り、
恋したペイジの本当の姿を目の当たりにした時、
今まで自分がその場の言動や外見といった一次的な情報だけで、
相手のパーソナリティを判断してきた目線の枠を広げることにより、
もっと多面的に感じる力を養うことで、
その人の違った良い面が見えて寛容になるのでは....と、
理解した彼は、すっかり混乱から抜け出して前に進んで行くのでした。

そう、見つめる対象は他者に限らない。
自分自身に対する評価や理解が変わっていくことで、
成長することだって当然あると思います。
邦題「セックス・クラブ」からして単にHで下品な映画と思いきや、
このブラックなユーモア溢れるエピソード満載の根底に隠れた
テーマの奥深さといったら、
もう、ビックリ! そしてとても面白くてスカッとします。
行き詰まった人が多いこの時代に対して
何か答えをくれた様な感じ。とはいえ、
実行するはとても難しいことですが、
やらないでどうする? と前に押し出してくれるこの作品。
かなりお勧めな映画です。

それにしても、
このセンスが全くない邦題はなんとか修正出来ないものでしょうか?
馬鹿げてるにも程があります。


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