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ポテチの好きな映画についてと感想

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Hansel and Gretel: Witch Hunters 2013



トミー・ウィルコラ監督作品「ヘンゼル & グレーテル」について

両親に捨てられ、
森の奥深くの “お菓子の家" に迷い込んだヘンゼルとグレーテル。
そこに住むゾンビの様な魔女に捕えられ、
ヘンゼルは檻に入れられ、太らせて美味しくいただくべく、
お菓子を強要。
グレーテルは奴隷の様にこき使われる。
ある日、隙を見てグレーテルは枷を外し、魔女をナイフで一撃。
檻から出たヘンゼルはすかさずデカい鈍器(刀?)で一撃。
そしてかまどに突き落として燃やし、みごと生還する。
その後とある町に迎え入れられ、
15年後、大人になった兄妹は、次々と魔女を退治し、
"魔女ハンター" として賞金稼ぎの日々を送っていた。



ある日のこと、とある町にて、
ある女性を "魔女" として保安官が死刑宣告している時、
ヘンゼルとグレーテルが現れ、魔女には烙印があるが、
彼女にはないと彼女の潔白を示すことに。
面目丸つぶれな保安官は怒りを露にするも、
品性の欠片もないその態度にカチンときたグレーテルが一撃。
実は、最近子供の誘拐が多発しているというこの町に
市長に雇われてやってきたのだった。



その後、市長から北の森に怪しい小屋があると聞き、
調べに行くと、強い魔女が現れて、早速戦闘へ。
やっとこさ退治した魔女の部屋にあったのが、
"Blood Moon(血の満月)" の書面。
要は一世代に1度しかない特別な月食の魔女にとって最も神聖な夜。
子供たちの誘拐に何か関連がありそうということで、
明くる日、森を調べることに。




一方、手柄を取られそうだと焦る保安官。
早速、猟犬を連れた強そうな男たちを雇い、
無謀にも夜に魔女が住む森へ入ってしまうも、
彼らの前に謎の美女が現れたかと思ったら魔女でした〜ってことで、
案の定、あっという間に惨殺される。

明くる日、森に罠を仕掛けて下っ端のパンキッシュな魔女を捕らた兄妹。
ナックルでガシガシ尋問するも、さすがは魔女。
ちょっとしたことで、ある儀式において、
12人の各月に生まれた子供たちが必要ということがわかったところで、
仲間の魔女たちが最後の1人の女の子を攫うために町は襲撃。
結局、女の子は誘拐され、捕らえた魔女にも逃げられて、
あげくの果てにはそれぞれ兄妹はさんざんな目に。



傷が癒えたグレーテルはヘンゼルを捜しに森に入ると、
保安官一同のリンチに遭うも、
なぜか黒魔女の手下であるトロールのエドワード助けられる。
一方その頃、ヘンゼルは
魔女の疑いを晴らした女性・ミーナとメイク・ラヴ。



森のあばら屋にたどり着いたヘンゼル。
先にたどり着いていたグレーテルと合流する。
さてこの家、地下には魔術書などがある謎の部屋があり、
上の部屋に上ってみると、
なんと、そこは兄妹の生家だったことが判明。
捨てられたとはいえ、父母に思いを馳せるもつかの間、
そこに黒の大魔女・ミリュエルが現れ、
過去、ここで何があったかをご丁寧に話し出す。

ここは、アドリアーナ、偉大なる白い大魔女の家。
そして彼女こそ、兄妹の母親だと。
2人は白い魔女の血をひいていたから
邪悪な黒魔法が効かなかったのだ。

"Blood Moon" 血の満月の夜、
ある薬を飲むと魔女は火に焼かれても燃えなくなる。
それには白い大魔女の心臓が必要だった。
しかし、アドリアーナの力には到底叶わない悪い魔女たち。
そこで娘のグレーテルに目をつけ、
黒い魔女のリーダーであるミリュエルは策略を巡らし、
白い魔女を焼き殺す様にと村人をそそのかし、みごと的中。
それを察知したアドリアーナは、子供たちを森に逃がし、
父親は吊るし首、彼女は火あぶりにされたとのこと。
兄妹は捨てられたのではなかった。
すべては、黒の大魔女・ミリュエルの仕業。

ミリュエルと戦闘するも、武器がなくてはかなわない。
案の定、倒れるヘンゼル。
そして、グレーテルは連れ去られてしまう。
絶体絶命! ヘンゼルはグレーテルを救い、
邪悪な儀式を阻止することができるのか〜!



ということで、実は魔女だけど烙印がない白魔女・ミーナと
"魔女ハンター" マニアのベン(実は射撃がうまい)、
そして全ての魔女に仕えるトロールのエドワードが仲間になり、
魔女の宴をメチャクチャにして……最後はハッピーエンドなんですけど、
個人的に心残りなのが、
どうしてミーナが死んじゃうの〜? ってところでしょうか。
救われたとはいえ、あんなにヘンゼルに尽くし、
一時は愛し合っていただけに、なんだか切ないです。
実は生きてて、新たなハンターの旅から帰った一行を
「お帰りなさーい」と迎えるミーナの場面を付け足して欲しかったな。
あと、濃厚なヘンゼルとのラヴシーンも……

そして、トロールのエドワード。
邪悪な存在ならしかたがないにしろ、彼はとても善良なのだから、
あんな醜くなくても良かったのではと思ったのですが……
仕える魔女が黒魔女のミリュエルからグレーテルに代わった瞬間
(グレーテルを救うべく、ミリュエルに楯ついて崖から落とされた後とか)、
精悍な顔つきの素敵なトロールに変身とか。
あとグレーテルとの関係性がいまいち曖昧な感じがして、
実は母である白の大魔女・アドリアーナに元々仕えていて、
彼女が亡くなった後、いやいやながらもミリュエルに付き従っていた
とかいう描写があったら、スッキリしたかもしれませんね。



それ以外では、物語のテンポの良さといい、
敵味方全てに置いて、戦闘場面の格闘ゲームの様な見事な戦いっぷりといい、
さりげなくフリークスがいたりする魔女たちの
グロテスクにまみれた悪党っぷりといい、
なにより、主役のヘンゼルとグレーテルがとてもかっこ良かった。
その他にも、お菓子の家で監禁されてお菓子を食べさせられ続けたせいで
糖尿病というヘンゼルの設定とか、
森に張り巡らしたバイオハザードを思い起こさせる罠とか、
見所満載で実に面白かった。
スカっ! としたい時にはこの映画、おススメです。

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