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ポテチの好きな映画についてと感想

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Le Notti Di Cabiria 1957

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1281113112

フェデリコ・フェリーニ監督作品「カビリアの夜」について

ローマの町外れに住む娼婦カビリアは、男運に恵まれていない。
恋人だと思っていた男性に金を奪われたあげく、
川に突き落とされて溺れかける。
有名な映画スターに拾われ、
夢のような生活を垣間見るものの結局は捨てられる。
幾度となくこんなことを繰り返してきたが、
何度男に裏切られようと、彼女は純粋無垢な心を失わず、
いつか幸せな人生を歩めると信じていた。

そんなある日、
カビリアはふらりと入った見せ物小屋で奇術の実験台になり
催眠術をかけられ、
架空の人物・オスカルを相手に自分のことを語る。
その帰り道、なんとオスカルという男が現れてカビリアに求婚する。
彼女は、ついに夢がかなうと持参金を抱えて、
彼のもとへ走っていく....

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1281113155

何をやってもうまくいかない時期はいつでも起こるものです。
いくら要領よくできる人でもどうしようもない時はあります。

でもこの映画のヒロイン、娼婦カビリアさんは悪過ぎ。
男にまつわる運がこの映画で見る限り、
とてつもなく悪いかわいそうな女性。
何度も何度も男に裏切られるのですが、
彼女は純粋無垢な心を失わない。
いつかは「きっと幸せな人生を歩める」と信じているから。
そして運命の男らしきが登場。
「もしかしてこの人かも〜っ!!」
しかし、その彼の仕打ちが最大級に残酷で、
カビリアさんに感情移入した私ももうボロボロ。

打ちひしがれて歩く夜道のカビリアさん。
そこでお祭りに向かう楽しげな人たちの雰囲気によって
少しずつ取り戻していく。
最後には素晴らしい笑顔をみせて力強く歩いていきます。

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1281113209

明るい希望を感じさせてくれるこのシーン。
なんともいえない不思議な感動いっぱい溢れまくりでもう大変です。

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BU・SU 1987

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1281111735

市川準の初監督作品「BU・SU」について

主人公演じた富田靖子、そして高嶋政宏がとても青春を素敵に体現してて
凄く印象に残っている好きな映画です。

片田舎の小さな町で、複雑な家庭の下に育った主人公の麦子さん。
父親と死別し、母と二人暮しをする彼女は、他人に心を許す事をせず、
いつも暗く孤独にうつむいていた。
将来を心配した母は、その性格をなおすため、
東京・神楽坂で芸者の置屋を営む叔母のもとに預けられて、
芸者の修行をしながら、学校に通う生活を始めさせられる。
精神的成長を期待されていたのだが、
結局、頑なに心を閉ざしたままで
学校でもいじめの対象になってしまう。

そんなある日、芸者の卵という素性を知った同級生たちの企みで、
彼女はクラスの代表として、学園祭の出し物を任されてしまう。
「せっかくなら成功させたい」
それをきっかけに少しずつ心を開き、数少ない理解者に支えられて、
舞台に立つことを決意する。
選んだ演目は、かつて若き日の彼女の母が得意としていた
人形振りの『八百屋お七』。
師匠でもある叔母の厳しい稽古に耐え、
ついにその日、緊張とざわめきの中、静かに幕は上がり、
彼女は素晴らしく演じて舞うのだが....


幼い時、「知らない」ということで、
時より凄まじくえげつないことをやってのけてしまう。
今私もそんな学生の頃、
残酷なことをしたし、逆に傷つけられきたわけですが、
この物語の主人公のように、
そんな混沌から周りより先にそこから逸脱した姿は、
醜い白鳥の結末さながら、とてもキラキラしていて、
たとえ失敗でも一生懸命やり通した成果が成長を早めたというか、
ラストの美しい笑顔を尻目に、
ああ、大人になるっていいなと素直に感じたの思い出します。
私ももっと大人にならなければ....

Duplex 2005

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1281105450

ダニー・デヴィート監督作品「おまけつき新婚生活」について

夫のアレックス・ローズは処女作が高い評価を得た将来有望な作家、
妻のナンシー・ケントドリックは一流出版社に勤務する編集者。
そんなキャリアも順調なニューヨークに住む新婚カップルが次に望むのは、
当然、素敵なマイホームと可愛いベビー。
そこで2人は、ブルックリンに理想的な物件を見つけた。
それは暖炉が3つもある重厚で瀟洒な年代物のメゾネット。
ただ、ここは二世帯住宅で、
昔から政府の家賃統制対象となっている2階には
老婆のコネリー夫人が間借りしていた。
しかし、彼女が一見したところ病弱であの世へ行くのも近い、
と判断したアレックスとナンシーは早速、
この超・お得な物件を購入。
だが2人はこの先、
コネリー夫人がとんだ曲者だと思い知ることになる....


https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1281105491

一見、弱々しくて脆そうなコネリー夫人が、
彼らのロマンチックな新婚の夜を台なしにし、
夫の執筆活動をことごとく邪魔をしまくりで、怒り爆発。
何とかこの老夫人を手なずけようとする2人だったが、
老夫人のほうが一枚も二枚も上手だった。
その内容は、
ドタバタ攻防戦でブラック・ユーモアに満ちあふれた毒の強い展開に。
アレックスは出版予定の次回作締め切りに間に合わず、断念するはめに、
そしてナンシーはこのいざこざによって会社をクビになる。

エスカレートしていく展開の果てに2人は殺し屋を雇うものの、
結局、返り討ちにされて、家を出る羽目に。
最後に「物より、愛しあい支え合える人がいる」という
本当の幸せの意味を問いかけで物語が閉められるのですが、
この可哀想な新婚夫婦に感情移入した私としては
凄ーく納得がいかないのですけど、
一応、みんなハッピーエンドだからいいのでしょうか。

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1281105530

この夫婦に扮していたベン・スティラーとドリュー・バリモアの
悲惨なこの状況を笑わせる芸達者ぶりは目を見張ります。
あと胡散臭い不動産屋・ケネス(実はコネリー夫人の息子だった!)には
「トーチソング・トリロジー」に主演の
ハーヴェイ・ファイアスタインが扮していて、
そしてこの映画のヒロイン(!?)コネリー夫人、
「亀甲より年の功=老人をあなどるな!」
そんな教訓を身をもって演じている
アイリーン・エッセルのしたたかな老女ぶりがもー、
絶対こんな人が近くにいたら近づかない、
でも私が老いたらこうでありたいと
人生を考えさせられるそんな素晴らしい演技にもう脱帽って感じです。
あとジャスティン・セローが
この夫婦の友人役で出ていたのがちょっと嬉しかったな。

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