2010/08/07 Category : 日本映画 BU・SU 1987 市川準の初監督作品「BU・SU」について 主人公演じた富田靖子、そして高嶋政宏がとても青春を素敵に体現してて 凄く印象に残っている好きな映画です。 片田舎の小さな町で、複雑な家庭の下に育った主人公の麦子さん。 父親と死別し、母と二人暮しをする彼女は、他人に心を許す事をせず、 いつも暗く孤独にうつむいていた。 将来を心配した母は、その性格をなおすため、 東京・神楽坂で芸者の置屋を営む叔母のもとに預けられて、 芸者の修行をしながら、学校に通う生活を始めさせられる。 精神的成長を期待されていたのだが、 結局、頑なに心を閉ざしたままで 学校でもいじめの対象になってしまう。 そんなある日、芸者の卵という素性を知った同級生たちの企みで、 彼女はクラスの代表として、学園祭の出し物を任されてしまう。 「せっかくなら成功させたい」 それをきっかけに少しずつ心を開き、数少ない理解者に支えられて、 舞台に立つことを決意する。 選んだ演目は、かつて若き日の彼女の母が得意としていた 人形振りの『八百屋お七』。 師匠でもある叔母の厳しい稽古に耐え、 ついにその日、緊張とざわめきの中、静かに幕は上がり、 彼女は素晴らしく演じて舞うのだが.... 幼い時、「知らない」ということで、 時より凄まじくえげつないことをやってのけてしまう。 今私もそんな学生の頃、 残酷なことをしたし、逆に傷つけられきたわけですが、 この物語の主人公のように、 そんな混沌から周りより先にそこから逸脱した姿は、 醜い白鳥の結末さながら、とてもキラキラしていて、 たとえ失敗でも一生懸命やり通した成果が成長を早めたというか、 ラストの美しい笑顔を尻目に、 ああ、大人になるっていいなと素直に感じたの思い出します。 私ももっと大人にならなければ.... PR