2010/08/07 Category : フェデリコ・フェリーニ Le Notti Di Cabiria 1957 フェデリコ・フェリーニ監督作品「カビリアの夜」について ローマの町外れに住む娼婦カビリアは、男運に恵まれていない。 恋人だと思っていた男性に金を奪われたあげく、 川に突き落とされて溺れかける。 有名な映画スターに拾われ、 夢のような生活を垣間見るものの結局は捨てられる。 幾度となくこんなことを繰り返してきたが、 何度男に裏切られようと、彼女は純粋無垢な心を失わず、 いつか幸せな人生を歩めると信じていた。 そんなある日、 カビリアはふらりと入った見せ物小屋で奇術の実験台になり 催眠術をかけられ、 架空の人物・オスカルを相手に自分のことを語る。 その帰り道、なんとオスカルという男が現れてカビリアに求婚する。 彼女は、ついに夢がかなうと持参金を抱えて、 彼のもとへ走っていく.... 何をやってもうまくいかない時期はいつでも起こるものです。 いくら要領よくできる人でもどうしようもない時はあります。 でもこの映画のヒロイン、娼婦カビリアさんは悪過ぎ。 男にまつわる運がこの映画で見る限り、 とてつもなく悪いかわいそうな女性。 何度も何度も男に裏切られるのですが、 彼女は純粋無垢な心を失わない。 いつかは「きっと幸せな人生を歩める」と信じているから。 そして運命の男らしきが登場。 「もしかしてこの人かも〜っ!!」 しかし、その彼の仕打ちが最大級に残酷で、 カビリアさんに感情移入した私ももうボロボロ。 打ちひしがれて歩く夜道のカビリアさん。 そこでお祭りに向かう楽しげな人たちの雰囲気によって 少しずつ取り戻していく。 最後には素晴らしい笑顔をみせて力強く歩いていきます。 明るい希望を感じさせてくれるこのシーン。 なんともいえない不思議な感動いっぱい溢れまくりでもう大変です。 PR