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ポテチの好きな映画についてと感想

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Hanna 2011

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1331998591

ジョー・ライト監督作品「ハンナ」について

北極に近いフィンランド森林地帯の人里離れた電灯もない小屋にて、
父・エリックと2人きりで住む16歳の少女・ハンナ。
父は一般的な情愛の念をハンナに見せず、
サバイバル能力を磨くことに明け暮れる日々。
ハンナは父に教わり、英語、ドイツ語、スペイン語、アラビア語もマスター。
また偽の経歴や住所を、
いつでもすらすらと説明できるように繰り返し仕込まれた。

ある日、「私の用意はできているわ」としきりとせがむハンナに、
エリックは隠していた通信装置を取り出し、
「この装置のスイッチを入れれば、お前は外界に出ていける」と教える。
そしてある日、彼が狩りに出ている間に、
ハンナは決心して装置のスイッチを入れた。
すると、米国CIAエージェントのマリッサ・ウィーグラーが
その信号に気づいた。

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1331998797
https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1331998845

ハンナが装置を作動させたことを知ったエリックは、
身支度してスーツ姿で小屋を離れると、
間もなく、ヘリコプターでCIAエージェント率いる一個小隊が小屋を襲撃。
2人の兵隊をたちまち片付けたハンナだが、彼らに囚われ、
モロッコの砂漠の真っ只中の基地に拉致されるも、
マリッサの手下たちを殺し、脱出に成功する。
しかし、そこはモロッコの一面の砂漠と荒野の真っただ中だった。

目の前で自分の偽物が殺され、
兵で固めた施設を難なく抜け出せたハンナに対し、
思っていた以上に彼女が脅威であると痛感し、
背筋の凍る思いをするマリッサ。
かつて、マリッサと同じCIAエージェントだったエリックと、ハンナの母、
そしてまだ幼児のハンナは、ある機関から車で逃走中に、
立ちふさがったマリッサの銃弾で車が脱輪炎上、
逃げ遅れたハンナの母がマリッサの3発の弾で殺されたのだった。
死ぬ前に、
「あなたは永遠に、彼女を捕らえられないわ」
と謎の言葉を呟いたハンナの母。
以来、マリッサは繰り返しその言葉を思い出すのだった。


https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1331999130
https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1331998917

ハンナは逃走の最中、
キャンピングカーで通りかかったアメリカ人一家に遭遇。
その娘・ソフィーと仲良くなり、フランスまで行動を共にすることに。

一方、マリッサは旧知の仲のアイザックスという殺し屋にハンナ捕獲を依頼。
キャンピングカーに乗ったハンナを執拗に追いかけるアイザックスと手下たち。

彼らに気付いたハンナは、いつ襲撃してくるか分からない危険な状態と判断し、
ソフィーに「絶対に私のことを追わないで」と念を押して車を飛び出す。
辛うじてハンナはヘドロの海に飛び込むことでアイザックスの手を逃れるも、
ソフィーの一家はマリッサらの手に落ちてしまう。
そこでマリッサは「ハンナを助けるため」とソフィーの幼い弟を丸め込み、
ハンナがベルリンの "グリムの家” で父と会うことを知ることに。

一方、エリックは一足早くハンナと待ち合わせするベルリンに到着していたが、
待ち伏せていたエージェントたちに追われるも、どうにか彼らを倒し、
ホテルに滞在していたマリッサを急襲する。
しかし、彼女に致命傷を負わせることができないまま、逃走するのだった。

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1331998966
https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1331999024

ハンナはついにベルリンに到着し、
荒廃した遊園地内の "グリムの家" を訪れ、
父を知る不思議な長髪の男に会うも、
そこにマリッサとアイザックスたちが襲いかかる。
ハンナは2階のベッド下に隠れ、追っ手が仇のマリッサであり、
彼女がまだ生きていたことを悟る。
更に、彼女の電話での会話によって、
ハンナは自分がエリックの実子ではないのではないかと疑い出すことに。

グリムの家から何とか脱出し、インターネットカフェにて、
遺伝子操作や過去に行われた生体実験、
そしてエリックの素性について調べたハンナ。
するとエリックが自分の本当の母の殺人犯とされていることを知る。
本当の母の住所も知ったハンナはその家を訪れると、
そこに当のエリックが現れた。
ハンナは、彼に「あなたは、私の父じゃないのね? 私は何なの?」と詰め寄り、
彼から真実を聞かされて激しく動揺。
そんな2人が争っているところにまたマリッサ率いる追っ手が現れる。

エリックが追っ手を引きつけ、アイザックスと手下を倒した時、
マリッサが彼を射殺。
そしてハンナとマリッサの対決へ....

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1331999063

この映画の音楽を担当しているのが、
私の大好きなケミカル・ブラザーズでしたので、それだけでも素晴らしいと、
始めは物語自体にはあまり関心がなかったのですが、
観ているといつの間にか引き込まれていました。

とにかく、
可憐なハンナが強過ぎて格闘するアクションが格好好過ぎなのと、
対するマリッサ扮するケイト・ブランシェットの
冷徹なCIAのエージェントぶりが見物です。
あと、エリック・バナが扮したエリックが遠泳した後、
陸に上がったびしょ濡れの姿には、
思わず、あーーーーといってしまいました。

結局、ハンナとエリックは分かり合えないまま離別してしまうし、
最後、ハンナとマリッサの対決の結果は、後味が悪いというか、
とても怖いものでした。
私としては、この娘と父が実の関係でないにしろ、
最後は仲良く人間らしい生活を送ってほしかったなと思ったのですが、
ある意味でみんな死んでしまったのは、
彼らの業故にということでしょうか。


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Burlesque 2010

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1331563454

スティーヴン・アンティン監督作品「バーレスク」について

歌手になるという夢を実現する為にアイオワからロサンゼルスに出てきたアリ。
仕事を探してロスの街をさまよう途中、
テスが経営するクラブ "バーレスク" を見つける。
そこは、セクシーなダンサーが毎夜ゴージャスなショーを繰り広げる、
大人のためのエンターテインメント・クラブである。
舞台の華やかさに感激したアリは、ウェイターのジャックに頼み込み、
ウェイトレスとして働くこととなった。
何日かして仕事からアリが住んでいたホテルの部屋に帰ると、
泥棒に荒らされて無惨な状態に。
困り果てた彼女はゲイと勘違いしたジャックを頼って彼の家に居候することに。
しかし、彼は遠距離に婚約者がいるノンケの男だった。

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1331563539
https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1331563605

ある日突然、アリにチャンスが巡ってくる。
妊娠したバックダンサーの代役としてアリが舞台に上がることとなり、
更に1番人気だが、
何かと問題を起こしてばかりのニッキに変わって歌うこととなった。
とはいえ、これは口パクのショー。
新人にも満たない田舎娘に立場を取られて怒ったニッキは、
公演中にマイクのジャックを抜いて嫌がらせをするが、
アリは咄嗟にアカペラを披露。
彼女の素晴らしい歌声はマイクに頼らずホールに響き渡り、
その日の公演は大成功を収めた。

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1331563653

その歌声に可能性を見出したテスの提案でアリがメインに据えられ、
次第に彼女の抜群な歌唱力と突出したダンスが人気を博して評判を呼ぶことに。
新聞にも取り上げられ、バーレスクは連日満員の大盛況で賑わった。
アリは婚約者と別れたというジャックと恋仲となり、順風満帆な日々を送る。

しかし、バーレスクは多額の負債を抱えており、存続の危機に瀕していた。
テスは銀行に融資を断られ、
残る方法は不動産業を営む常連客のマーカスに売ることだったが、
この店を何よりも大事に思っている彼女は手放す気になれずにいた。

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1331563690

一方、アリはジャックがまだ婚約者に婚約解消を告げていなかったことを知り、
大喧嘩。
家出して以前からお誘いのあったマーカスの家に行くが、
彼がバーレスクの跡地に高層ビルを立てようとしていることを知った彼女は、
より大きいアカデミックな舞台に立たせようと提案してくるマーカスを振り、
バーレスクへと戻った。

アリは、マーカスに口説かれさた際に、
不動産の薀蓄を聞いたことを思い出すと、
近々完成予定のバーレスクの向かいにある高層マンションのオーナーに
テスを連れて会いに行く。
2人はオーナーにバーレスクの土地の「空中権」を売り出した。
空中権がなければマーカスは高層ビルを建てられず、
高所からの絶景を宣伝文句としていたオーナーとしても、
目の前に高層ビルが建てられてはマンションの価値がなくなるため、
オーナーは2人の申し出を喜び高額で空中権を購入。
それで借金を完済し、テスはバーレスクは店をたたむことにならずに済んで落着。
そしてアリはジャックとも復縁し、再びバーレスクで歌を披露するのだった。

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1331563738

同じエンターテインメントのショービジネス界を描いた作品で、
映画「ショーガール」を思い出しますが、
華麗な舞台とは裏腹に人間の欲望がドロドロに塗れまくっていて、
才能を感じてアイドルを目指そうものなら
いろいろと汚れる覚悟しないといけないな〜と思わせるものでしたが、
こっちはサッパリ爽快。

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1331563770

何といってもアリ扮するクリスティーナ・アギレラの
存在があって成り立っている映画です。
そしてバーレスクを影ながら支える経営者・テス扮する
シェールの存在も忘れてはいけません。
彼女たちの相反したパワーが上手く交ざり合って、
お互いをよりスケールの大きいものに魅せる関係が
とてもバランスが良くて素晴らしく、
観ている私としては、素直に安心して楽しみ、そして自分まで頑張ろう!
という気にさせてくれる、ここ1番のお薦め物語です。

影ながらといえば、アリの恋人になるジャック扮するキャム・ギガンデットの
スマートでホットな好青年ぶりがもうメロメロだし、
舞台衣装兼小道具係のショーン扮するスタンリー・トゥッチの
ゲイならではの毒をちらつかせた小気味よい会話術には賞賛に値します。
そういえば彼は、映画「プラダを着た悪魔」でもそんな感じの存在だったような。
こういう役回りって、頑張るヒロインにとって打ってつけなのでしょうか。
あと、その彼と恋仲になったDJのクマ兄貴の存在もかなり気になるところですが、
とにかく! 彼女のパフォーマンスが全てにおいて圧倒的で美しい。
それに尽きます。


Batman Begins 2005

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1324183790
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クリストファー・ノーラン監督作品「バットマン・ビギンズ」について

長引く不況によって
治安と経済の悪化が深刻化する大都市ゴッサム・シティにて、
少年時代、資産家である両親を凶弾で失ったブルース・ウェイン。
十数年後、成長した彼は両親を殺した犯人が
裁判を終えた直後に殺害される現場を目撃する。
そこで、彼は弱者を痛めつける悪を倒して生きることを決意するものの、
復讐心、自分への罪悪感、悪とは何か、正義とは何か? といった葛藤に悩み、
より大きな力を身につけるべく、宛のない放浪の旅に出る。

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1324183875

世界中を放浪して逞しく成長したブルースは、
犯罪が混沌化する裏社会に身を投じ、
果てにはブータンの刑務所に収監される。
そこでデュカードという謎の男と出会うことに。
彼は、怪人物ラーズ・アル・グールから送られた使者であり、
ヒマラヤの奥地を根城とする強力な自警団 “影の同盟” のリーダーだった。

「天の定める正義」の実現を目指すその同盟は、
正義の為なら手段を問わない危険な結社でもあった。
ブルースはそこで苦行を積んだ経験豊富なデュカード自身に共感し、
彼を師匠として心身のトレーニングを指導され、
敵の目を欺く術を教え込まれることに。
最終的にそこでの教えと自分の出した考えとそぐわず、
ラーズ・アル・グールを殺し、影の同盟を殲滅するも、
デュカードは殺せなかった。

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1324183929

ブルースは、ゴッサム・シティへと舞い戻ってきた。
しかし街は、より一層、悪の組織と暴力が蔓延り、腐敗が進んでいた。
そんな時、ブルースはもう1人の自分の存在に気づく。
幼い自分が恐怖を感じた体験を基に、犯罪者に対し、
今まで培った知力、体力、戦いの技術、
そして大いなる資産によって造りだしたハイテク機器等、
可能な限りの力を駆使して戦うことで恐怖心を抱かせるシンボル
「バットマン」という存在。
彼は影からこの街を守るべく、「バットマン」になる決意をすることに。

執事のアルフレッドや応用科学部に左遷させられたフォックスの協力を得て、
唯一、悪に染まらない警察官のゴードンと共に、
ゴッサム・シティに蔓延る悪を次々と駆逐していくバットマン。

ブルースの少年時代において1番の親友かつ、
恋心を抱いていたレイチェル。
今や地方検事補となって、この街を蝕む悪と必死に闘っているものの、
この街の腐敗は警察組織、司法制度、政界にまで及び、
彼女の努力はなかなか報われない。
ブルースは、レイチェルの支えになるべく影から見守るものの、
自分が「バットマン」であることを悟られてはいけない故に、
彼女の前では軽薄な男で通すことに。
1番理解してもらいたい人に理解されないジレンマを抱く最中、
ゴッサム・シティに新たな悪の脅威が到来するのであった。

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1324183972

ブルースの悪に対する拘りは常軌を逸している故に、
バットマンが誕生したのだけど、あまりにも人間性からかけ離れていて、
時折みせる葛藤が酷く不幸に思えてくる。
そもそも悪党に殺された両親の復讐心が原動力になっており、
同時にこの悲劇を招いたのは
非力な自分の責任だと云う自己嫌悪も含まれる故に、
表立って成就できないのは致し方ないにしても、
それはあくまで “個” の正義であって、“公” の正義ではない。
結局 “英雄行為とは所詮こんなものだ” と云う意義を問いかけられたことで、
かつての華々しいヒーロー像を粉々に打ち砕かれた感がこの映画にあるせいか、
少ししょんぼりしてしまうところがありますが、
逆にこんなヒーローも凄い頑張ってるのだから、
厳しい現実に向けて自分も共感したならば頑張っていけよ!と言われている様で、
誰かに頼らずに自ら進むべくの先駆けさながら、
ある意味、この現在の風潮においてピッタリ嵌まる、
これが今の時代のヒーロー像なんでしょうね。

スーパーマンやこのバットマンは
アメリカ合衆国自体を比喩したものとされていますが、
ブルースをアメリカに、ゴッサム・シティを世界に置き換えて
この映画を見直してみると、何だかもの凄いリアル感が....
「力を持った善は、それに対抗する強力な悪を生み出す....」と
最後、ゴードンがいう様な台詞を述べ、
新たな敵の存在を暗示して次回作品「ダークナイト」に繋がるのですが、
余韻の残るこの幕引きが、ことさら意味深過ぎて、
もうお腹いっぱいって感じ。
なんとも、深遠なるテーマが潜んでいるものであります。


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