2012/03/20 Category : ア行 Alice in Wonderland 2010 ティム・バートン監督作品「アリス・イン・ワンダーランド」について 夜ごと眠るとみる夢の中の不思議な国での冒険から13年後。 19歳となり、最愛の父親を亡くしたアリスは、 とあるパーティに出席していた。 しかしこの催し、実はアリスの母と姉が極秘裏に企画した 彼女の婚約パーティだった。 アリスは貴族の御曹司・ヘイミッシュ(退屈男)から求愛されるも、 突然の出来事に混乱してその場から逃げ出してしまう。 そんな時、アリスは懐中時計を持ったチョッキ姿の白ウサギを発見。 その後を追って、穴に転がり落ちた辿り着いた場所は 幼少時代に訪れた不思議の国だった。 しかし、平和だった不思議の国は13年前とは一変しており、 今は赤の女王に支配された暗い世界と化していた。 “預言の書” には、救世主が現れてこの暗黒時代を終わらせるとあり、 その救世主はアリスだと知らされるも、 芋虫のアブソレムは、アリスを “偽者” と疑う。 なぜなら、彼女は幼い頃にこの地で冒険を繰り広げたことを すっかり忘れていたから。 そこへ、赤の女王が放った怪物・バンダースナッチが突如現れ、 彼女たちに襲いかかった。 危機一髪で難を逃れたアリスは、チェシャ猫の案内で、 帽子屋・マッドハッターと出会う。 かって彼は白の女王御付の帽子職人だった。 赤の女王が操る怪物・ジャバウォッキ—によって、 白の女王は国の統治者の座を追われ、 その際統治者の証しとなる "ヴォ—パルの剣" を奪われてしまった。 赤の女王へ復讐を誓ったマッドハッターは、 まずは白の女王にお目通りをということで、救世主のアリスを連れ、 そのもとに向かった。 一方、“預言の書” を手に入れ、 アリスが救世主だと知った赤の女王は超激怒、 臣下・ハートのジャックに彼女を生け捕りにするよう命令を下す。 そして、白の女王のもとに向かうアリスとマッドハッターを発見、 そして襲撃。 機転を利かせてマッドハッターはアリスを逃がし、 身代わりで囚われることに。 しかしアリスは彼や他の仲間たちを救出するべく、 赤の女王の城に向かった。 なんだかんだと危険を冒すも、 仲間たちを救出させるきっかけの騒動を起こし、 統治者の証 “ヴォーパルの剣” を取り戻すことに成功したアリスは 白の女王へ献上。 こうして白の女王のもとには、救世主が身に付ける鎧一式、 そしてヴォーパルの剣が揃った。 アリス自身、いろいろ躊躇するも、最後には己の力を信じ、 この世界を赤の女王の支配から解放するため、 彼女の妹である白の女王やマッドハッターたちと共に 赤の女王に戦いを挑むことに。 とにかく、この監督ならではの独特な世界観がとても素晴らしく、 特に登場するキャラクターたちの個性の "変さ" が抜群でとても愛らしい。 特にムチムチな双子のトウィードルダムとトウィードルディーの存在が もう...(溜め息)可愛い過ぎます!! あと、いつも腕がW文字になってる優雅な白の女王に扮したアン・ハサウェイや 原作と違って、いたってマトモなマッドハッターに扮した ジョニー・デップも素晴らしかったけど、 ヘレナ・ボナム=カーターが扮した赤の女王の存在が私の中では1番で、 彼女の恐ろしい口癖 "Off With her Head! (首を斬れ!)" や、 ブタの腹に足を乗せる姿にはグッときました。 最後の自分を好いていると思っていたのに 拒絶したハートのジャックと共に追放というのは、 彼女にとってはかなり惨い罰だなと、 少し可哀想にも思いましたが仕方がないですね。 そして、チェシャ猫。 生まれ変われるならあんな猫になりたいと思うのは、 私もかなり変なんでしょう。 そんなこんなで、観ているだけでも楽しめる物語です。 変人すれすれなアリスにとって、 現世の社会はとても脅威であり、 うまく馴染めないものでしたが、 この不思議な国での体験を通じて大きく成長し、 立ち向かっていく姿には惚れ惚れします。 変人万歳!! これこそがこの映画のテーマでしょうか。 PR