2012/04/27 Category : ラ行 RED 2010 ロベルト・シュヴェンケ監督作品「レッド」について フランクは元・CIAの腕利きのエージェント。 現在は引退し、田舎で1人のんびりと平和に暮らしていた。 彼の唯一の楽しみといえば、年金支払い担当のサラと電話で話すこと。 彼女も電話口ではまんざらでもない様子。 次第に彼は彼女に恋心を抱くのだった。 ある夜更け、家に武装した何者かがフランクの自宅に侵入・襲撃するも、 彼はこれをあっさり片付け、更には外で銃弾を放つ敵もかたなく葬り去る。 サラと何度も電話で話したことで彼女にも危険が及ぶと察知した彼は、 彼女の家へと向かい、直接事情を話すものの、 あまりの非現実的な話で全く信じてもらえない。 その間にも次々と敵が襲いかかるので、彼女を無理矢理に同行させる。 元・CIA仲間で今は老人ホームで暮らしているジョーの協力により、 襲撃した敵がCIAで、 かつてのある作戦に関わりのある者たちが 次々と殺されていることを知ることに。 そこで彼はかつての元・CIA仲間であるジョーやマーヴィン、 元・MI6の名狙撃手であったヴィクトリア、 そして当時敵としてやり合ったロシアの元スパイと共に 現・CIAがひた隠しにする陰謀に立ち向かうことに...... この映画のタイトルの「RED」は、 "Retired(引退した)" "Extremely(超)" "Dangerous(危険人物)" の略ということで、 ある事件をきっかけにそんなお年寄りの凄腕たちを甦らせた物語です。 刺激があり過ぎる非日常的なかつての生活に慣れきった彼らにとって、 平穏無事な生活はけっこう窮屈だったのか、 その鬱憤を晴らすべくの暴走が、 「年寄りだからといっていい気になるなよ〜っ!!」と言わんばかりに、 ドンパチドンパチとド派手に繰り出す彼らの反撃は かなりスカッとさせてくれます。 単なるスパイ・アクションと思いきや、年寄りならではの、 エスプリに富んだジョークや 大人のロマンスを見せてくれる粋なエピソードが満載で、 最後まで目が離せませんでした。 ”無敵の爺さん" フランクに扮したブルース・ウィリスを筆頭に、 モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ブライアン・コックス、 リチャード・ドレイファスといった 超名優のゴージャスなオンパレードさにはビックリ! 芸達者なそれぞれが余裕ある演技でもって楽しんでいるのが凄く伝わってきます。 そして、ヘレン・ミレンの華麗な純白のドレス姿で 豪快に機関銃をぶっ放しまくる場面は、 もう格好好過ぎて目から鱗状態です。 そんな大物揃いに対して1人突っ走る 現・CIAエージェントのウィリアムに扮したカール・アーバンが 敵ながらも逆に応援したくなる魅力満載で惚れ直しました。 そんなこの映画、ここ最近のアクションものの映画では ピカイチなんじゃないでしょうか。 かなり面白いのでおススメです。 PR