2010/08/03 Category : サ行 Shortbus 2006 ジョン・キャメロン・ミッチェル監督作品「ショートバス」について 主人公はソフィアという中国系アメリカ人のカップル・カウンセラー。 人々のセックスの悩みを解決するのが仕事。 夫を愛しているけど、実はオーガズムに達したことが無い。 ジェイムズとジェイミーはゲイのカップル。 愛の強さに防波線を引き、一定線からは相手を受け入れない。 自殺未遂まで発展するくらい、 他のパートナーを入れた方が良いのかと悩んでいる。 SM女王のセヴェリンはグラウンド・ゼロを見下ろす部屋が仕事部屋。 そこでお客に相手をしつつ、 「こんなはずじゃなかったのに」とため息をもらす日常。 そんな彼らがアンダーグラウンドのセックスサロン 「ショートバス」に集まる物語。 そんなことでちょっと過剰に考えすぎてない?と思ったりするのだが、 確かに今この世の中、 複雑に囚われやすいしなぁと人事では済まされない気がして 本人たちの真剣に悩む姿に対して、 自分に映してしまったりして、はっとしたり。 人間関係は様々で過激だったりするものの、結局行き着くところが、 孤独にはなりたくないということ。....言葉では簡単なんだけどね。 ファナーレでサロンのオーナーの歌う場面と歌詞の内容。 (これには個人的に参りました)。 誰もが傷の痛みに耐えている。そう、笑顔を作ってる。 暗闇でため息ついて、独りになってから舞台へ 第一幕が始まる頃、もう観客が待っている。 あなたの失敗やトチリを、そしてラストを 涙の染み付いた道で、私の恐れを鎮めてほしい。 ちょっと私を脇に呼んで、よく頑張ったとほめてほしい。 命が終わる時、満足して、息が引き取れるように。 人は皆いつか、死ぬんだから。 人は臨終の床で気づく。 心の悪魔こそ、最良の友と。 誰もが最後には、そうと知る。....いつか PR