2010/07/19 Category : ア行 Nine Lives 2005 ロドリゴ・ガルシア監督作品「美しい人」について 面会に来る娘と言葉を交わすことだけが唯一の生きがいである囚人の女。 偶然に昔の恋人に再会、 喪うべきではない絶対的な愛だったと確信するも闇の中、 改めて自分のお腹に新たな愛を見出す妊婦。 父親との幼いころのトラウマに決着付けるべく、 しばらくぶりに捨てた実家に戻る女。 夫婦の秘密、 「過去、子供を堕胎したことに対するお互いの見解の相違について」を、 軽々と友人夫婦に披瀝してしまう夫に唖然とする妻。 障害者である父と、その介護に疲れ果て会話を放棄、 その罪悪感と人生への焦燥感を抱く母。 その二人に挟まれ、行き来する若い娘。 妻に自殺された元夫のために、家族とともに葬儀に参列するのだが、 自殺の原因は実は自分。 それでも元夫との関係は続き、女性としての歓びと、 人間としての功罪を背負う女。 娘の先生とモーテルに足を踏み入れて一時、 恍惚のひとときを過ごしそうになる母親。 女性の身体の象徴である乳房を失う、 あるいは致命的ともなりうる重大な手術を目前に控え、 鎮静剤が効くまでの間、激情に駆られては夫を理由なくなじりまくる女。 墓参りにやってきて、 死んだ幼い娘とのささやかなやりとりをする女。 9人の女性の群像劇。 日常の中のふとしたきっかけで直面してしまった心の痛みや悲しみについてを、 自らの手であぶりだしては、より落とし込んで、やがて受け入れて、 最後には人生の美しい思い出となしていく。 男はその場の夢に逃げがちな感じだけど、女性は割と現実的だから? でも最終的、 長い目でみると男よりロマンティストだったりするんだろうな〜 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword