2012/01/03 Category : グレッグ・アラキ Three Bewildered People in the Night 1987 グレッグ・アラキ監督作品「途方に暮れる三人の夜」について ロスアンジェルスにて夜。 ビデオ・アーティストのアリーシャと 彼女の少し年下の恋人・クレイグ、そして2人の親友で、 ゲイのアーティスト・デイヴィッドの3人は孤独感と精神的な葛藤を抱え、 互いに愛情を求めながら、混乱し、傷つけ合ってしまう。 3人は饒舌に自分の心情を告白するも、 その言葉はまるで自分自身に向かって語られ続ける様に、 行き場を見失ってしまうのだった。 90年代始めの頃の20代は "ジェネレーションX" の子供たちの世代と言われて、 徹底的な個人主義と内向性を特徴としており、 政治や社会に対して冷めている傾向が強いとのことですが、 確かに私もそんな感じだった様な気がします。 ある意味、恵まれ過ぎて我が侭になってしまった故の 副作用みたいなものだと思うんですけど、 何をやっても理想からかけ離れていてて楽しくないし、 若いうちから恋人を作ってはSEXするも、 心が伴っていないものだから、今イチうまくいかない。 友だちと親密な話をして関係を深めても、孤独感が何故か付いて廻る、 そんな世代。 結局、ただ格好つけているだけで、単に不器用なだけなんですよね。 この物語の彼らもそんな人たちで不器用故の衝動にまかせた行動によって、 動揺し、葛藤しまくって、より傷ついていく、そんな繰り返し。 そんな模様をザラ付いた粒子の荒いモノクロ画面の ドキュメンタルな雰囲気で淡々と追っています。 散々3人の関係がギクシャクして最後、 「まぁ、いっか」みたいな吹っ切れが、 悶々とした彼らの心情を表した夜が明けて、 朝になりましたっていう感じがして、 大人のレベルが向上して良かったね〜と とても微笑ましくてスッキリします。 とにかく、私もあの頃はこんな感じだったな〜と とても懐かしめる好きな映画です。 PR