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ポテチの好きな映画についてと感想

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Love Is the Devil: Study for a Portrait of Francis Bacon 1998

https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/e5b21aa450b596bc2d2c1b78a13c4a4f/1279540095

ジョン・メイプリィ監督作品「愛の悪魔」について

物語は1971年にフランスで開かれた、
画家フランシス・ベイコンの大回顧展からはじまる。
オープニングで彼が賞賛の拍手を浴びているちょうど同じ頃、
ホテルの部屋では彼の恋人兼モデルのジョージ・ダイアーが
薬と酒の大量摂取で瀕死の状態に。

ふたりが初めて出会ったのは、
彼のアトリエにジョージが泥棒として忍び込んだ時。
侵入の現場を取り押さえた彼は、そのままベッドに誘って愛し合い
....2人は恋人同士になった。

年齢も育ってきた環境も違う2人は、恋人同士であると同時に、
父親と子供のような関係。
ベイコンはジョージから想像へのインスピレーションを受け取り、
その見返りとして、ジョージの保護者として振る舞う。
彼に連れられて、彼の友人たちのサロンにも顔を出すようになるが、
その雰囲気はあまりに世界の違う耐え難いものだった。
ジョージはより密接に、彼個人と強く結びついていくのだが、
「ベイコン」という強力な個性に接近すると、
ジョージは自分のアイデンティティを保てない。
彼は徐々に、薬とアルコールに溺れるようになって破滅の方向へ。
そして....



強力な個性を持つ表現者に着いていくことは、ある意味、
それを上回る強い自我を持ち合わせて見守れる、
もしくはその流れに合わせて共に漂うことができるかしないと、
大変この上ない。
しかも愛が絡むなんて。
あんな強力でクセのある絵を描くことができる
フランシス・ベイコン相手では....
ブラックホールがそこにあって、
自分から感情や考え方など生まれるたびに取り込まれ、
常に抜け殻の孤立状態、
しかも直球ストレートな愛の呪縛で逃げることも考えられない。
....ストⅡの対戦でハメ技食らって、
なんとか抜け出せないか我武者らにしてみるものの、
どうにでもならずして、諦めて席を立つみたいな、
なんだか高校時代を思い出しましたけど、
ま、粘着度がちょっと違うかな。

それにしても、この映画音楽の坂本龍一氏の世界観には圧倒されます。


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